本文へスキップ
Miras-ı Saz

マカーム音楽の用語集

マカーム音楽の用語を、短くわかりやすい説明で:音とその音程、マカーム、ウスール、形式、楽器、演奏の伝統、記譜法。音の例がある用語は▶ボタンで聴くことができます。

Miras-ı Saz
用語集をアプリとしてダウンロード

ホーム画面に単独のアプリとして追加:ワンタップで開き、オフラインでも使えます。無料。

A

Acem アジェム 音と音程

ヒュセイニの4コンマ(バキイェ)上にある間音。西洋の記譜では臨時記号なしのファで書かれる。ラストやウッシャク系マカームで、下行時にエヴィチの代わりによく使われる。

関連用語: アジェム・アシーラーンエヴィチアジェムアシーラーン マカーム

Acem-aşîrân アジェム・アシーラーン 音と音程

アジェムの音の1オクターヴ下。西洋の記譜ではファで書かれる。マカームAcemaşîrânの主音(カラール)である。

関連用語: アジェムウラクアジェムアシーラーン マカーム

Acemaşîrân makamı アジェムアシーラーン・マカーム マカーム

主音がアジェム・アシーラーン(ファ)、属音がチャルギャーフ(ド)のマカーム。チャルギャーフの音階をアジェム・アシーラーンの音に移調したものと考えられる。

関連用語: アジェムアシーラーン マカームアジェム・アシーラーンチャルギャーフのテトラコード

Acembûselik makamı アジェムブセリク・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がチャルギャーフ(ド)の複合マカーム。名が示すとおりアジェムとブセリクの色合いを合わせ持つ。調号にはシのコンマ・フラットがある。

関連用語: アジェムブセリク マカーム複合マカームブセリク・マカームアジェムデュギャーフ

Acemkürdî makamı アジェムキュルディ・マカーム マカーム

主音がデュギャーフのマカームで、アジェムとキュルディの色合いを組み合わせている。高音域ではアジェムの音の重みが感じられる。

関連用語: アジェムキュルディ マカームキュルディ マカームアジェム

Acemtarab makamı アジェムタラブ・マカーム マカーム

主音がヒュセイニ・アシーラーン(ミ)、属音がデュギャーフ(ラ)の複合マカーム。調号に臨時記号はない。名はアジェムの音と「タラブ」(喜び、高揚)という語を組み合わせたものである。

関連用語: アジェムタラブ マカーム複合マカームヒュセイニ・アシーラーンデュギャーフアジェム

Agâze アガーゼ 演奏

ペルシア語起源で「始まり」を意味する語。タクシムや作品の開始部分を指し、その点でギリズギャーフに近い。一部の古い資料では、あるマカームの進み方が始まる音や音域を指すのにも使われる。

関連用語: ギリズギャーフタクシムセイル

Ağır Aksak アウル・アクサク ウスール

アクサク・ウスールを一段階重くした形で、9/4拍子で記される。9拍・6打からなる。主にファスルのシャルクィで使われ、ほかに一部のイラーヒ、テュルキュ、ゆったりした舞踊曲にも用いられる。曲はふつう休符で始まる。[1]

関連用語: アウル・アクサク メトロノームアクサクシャルクィ

Ağır Aksak Semâî アウル・アクサク・セマーイー ウスール

アクサク・セマーイー・ウスールを一段階重くした形で、10/4拍子で記される。10拍・6打からなる。アウル・セマーイー形式の作品やシャルクィ、イラーヒで使われる。韻律上、曲はふつう休符か「アーフ」で始まる。[2]

関連用語: アーウル・アクサクセマーイー メトロノームアクサク・セマーイーアウル・セマーイー

Ağır Çenber アウル・チェンベル ウスール

チェンベル・ウスールの第3段階で、24/2拍子で記される。24拍からなる。重いため主に第1ベステで使われ、これらのベステは2拍または2拍半続く「アーフ」のテレンニュムで始めるのが習わしである。[3]

関連用語: アーウルチェンベル メトロノームチェンベルベステ

Ağır Düyek アウル・デュイェキ ウスール

デュイェキ・ウスールの第2段階で、8/4拍子で記される。8拍・5打からなる。ペシュレヴ、キャール、ベステ、シャルクィのほか、メヴレヴィー・アーイニ(特に第1・第3セラーム)、テヴシーフ、イラーヒで使われる。[4]

関連用語: アウル・デュイェキ メトロノームデュイェキペシュレヴ

Ağır Evfer アウル・エヴフェル ウスール

エヴフェル・ウスールの第2段階で、9/4拍子で記される。メヴレヴィー・アーイニの第2セラームでほぼ不変のウスールであるため、メヴレヴィー・エヴフェリとも呼ばれる。アーカイブの例の多くはアフメト・アヴニ・コヌクのキュペである。[5]

関連用語: アーウレヴフェル メトロノームエヴフェルメヴレヴィー・エヴフェリ

Ağır semâî アウル・セマーイー 形式

アクサク・セマーイーあるいはアウル・アクサク・セマーイーのウスールで作られる声楽曲。古典ファスルではベステの後に歌われる。

関連用語: アクサク・セマーイーユリュク・セマーイーファスル楽譜アーカイブのアウル・セマーイーの作品

Ağır Sengin Semâî アウル・センギン・セマーイー ウスール

センギン・セマーイー・ウスールの最も重い段階で、6/2拍子で記される。6拍・5打からなる。古典ファスルのアウル・セマーイー、メヴレヴィー・アーイニの第3セラーム、イラーヒで使われる。[6]

関連用語: アーウルセンギンセマーイー メトロノームセンギン・セマーイーアウル・セマーイー

Ağız アウズ 演奏

ある地方、流派、演奏者に特有の歌唱・演奏の仕方。特に民俗音楽で地方的な様式を指すのに使われる(ウルファ・アウズなど)。

関連用語: タヴルテュルキュ

Ahenk アーヘンク 演奏

楽器や声の調律の高さ。譜面上ではソで書かれるラストの音が、実際にどの高さで響くかを決める。アーヘンクの名前はネイの管の長さから来ている:ボラーヘンク、クズ、マンスール、シャーなど。

関連用語: ボラーヘンククズ・アーヘンギマンスールシャー・アーヘンギネイ

Akordeon アコーディオン 楽器

蛇腹で送った空気で金属のリードを振動させて音を出す、鍵盤式またはボタン式の携帯楽器。トルコとバルカン半島で民俗音楽や娯楽音楽に親しまれている。

関連用語: アコーディオン 楽器テュルキュ舞踊曲

Aksak アクサク ウスール

9/8拍子のウスール。拍の長さが均等でない(アクサク=「跛行」)まとまりで知られ、シャルクィや踊りの曲に非常によく使われる。より遅い9/4拍子の形はアウル・アクサクと呼ばれる。

関連用語: アクサク メトロノームアウル・アクサク メトロノームテュルク・アクサウ

Aksak Semâî アクサク・セマーイー ウスール

10/8拍子のウスール。サズ・セマーイーシの最初の3楽節とテスリム、そしてアウル・セマーイーはこのウスールである。より遅い10/4拍子の形はアウル・アクサク・セマーイーと呼ばれる。

関連用語: アクサクセマーイー メトロノームアーウル・アクサクセマーイー メトロノームサズ・セマーイーシアウル・セマーイー

Aksak Semâî Evferi アクサク・セマーイー・エヴフェリ ウスール

10/8拍子で記される10拍のウスールで、アクサク・セマーイーに近い。エクレム・カラデニズはデュム、テッカー、デュム、テク、テクの打音で示す。カンテミルオウルが「セマーイー」の名で用いた10拍のウスールは、今日この名でも呼ばれる。[7]

関連用語: アクサクセマーイー・エヴフェリ メトロノームアクサク・セマーイー

Ankebut アンケブト 歌詞の言葉

蜘蛛(アラビア語)。古典詩では蜘蛛とその巣は、この世のはかなさともろさを表す比喩のひとつ。タンブーリー・ジェミル・ベイに帰せられる二行詩では、死んだ蜘蛛を指して使われる。

関連用語: Örümcek (Tanbûrî Cemil Bey) 物語ハブリ・ゼル

Ara perde 間音 楽理

主要音の間にある音。キュルディ、ブセリク、ヒジャーズ、ヒサール、アジェム、マフールなどがその例である。マカームに独特の色合いを与えるのは、主にこれらの音の使い方による。

関連用語: 主要音ニムキュルディヒジャーズ

Arabân makamı アラバーン・マカーム マカーム

主音がネヴァ(レ)、属音がゲルダニイェ(ソ)のマカーム。ネヴァ上のヒジャーズのテトラコードで知られる。調号にはシとミのキュチュク・ミュジェンネブ・フラット、ドとファのバキイェ・シャープがある。

関連用語: アラバーン マカームネヴァゲルダニイェヒジャーズのテトラコードベヤーティ・アラバーン・マカーム

Aralık 音程 楽理

2つの音の高さの差。マカーム音楽では音程はコンマの数で呼ばれる:バキイェ(4)、キュチュク・ミュジェンネブ(5)、ビュユク・ミュジェンネブ(8)、タニーニ(9)、増二度(12〜13コンマ)。

関連用語: バキイェキュチュク・ミュジェンネブビュユク・ミュジェンネブタニーニ増二度聴音トレーニング

Aranağme アラナグメ 形式

声楽曲で、詩句や部分の間に楽器が奏する短い旋律。

関連用語: ナグメシャルクィギリズギャーフ

Arazbar makamı アラズバル・マカーム マカーム

主音がセギャーフ(シのコンマ・フラット)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。デュギャーフ上のベヤーティのテトラコードとネヴァ上のブセリクのペンタコードによってベヤーティのように進行し、セギャーフの音で終止する。

関連用語: アラズバル マカーム複合マカームセギャーフベヤーティ・マカームネヴァ

Arazbârbûselik makamı アラズバルブセリク・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がゲルダーニイェ(ソ)の複合マカーム。名が示すとおりアラズバルとブセリクの色合いを合わせる。調号にはシとミのコンマ・フラットがある。

関連用語: アラズバルブセリク マカーム複合マカームアラズバル・マカームブセリク・マカームデュギャーフ

Arel-Ezgi-Uzdilek sistemi アレル=エズギ=ウズディレク体系 記譜

H.サーデッティン・アレル、スプヒ・エズギ、サーリフ・ムラート・ウズディレクの名で呼ばれる、20世紀前半に作られた理論と記譜の体系。ピタゴラス比に基づく24音の体系を構成し、音は53コンマの尺度で記される。今日、教育で最も広く使われている体系である。略してAEÜ。

関連用語: コンマ臨時記号楽理

Arıza 臨時記号 記譜

音を高くする(シャープ)か低くする(フラット)記号。AEÜ体系では、臨時記号は音を何コンマ変化させるかによって別々の記号で書かれる。

関連用語: コンマ・フラットバキイェ・フラット調号アレル=エズギ=ウズディレク体系

Artık ikili 増二度 音と音程

全音より広い、12または13コンマの音程。略号はA。ヒジャーズのテトラコードの中央にある音程で、マカームに「ヒジャーズ色」と呼ばれる特徴的な響きを与える。

関連用語: 音程ヒジャーズのテトラコードヒジャーズ マカーム聴音トレーニング

Âsâr アーサール 歌詞の言葉

跡、しるし、兆し。eser の複数形。歌詞では何かが現れはじめることを表すのに使われる。“bahârın âsârı” は春の兆し。

関連用語: Geçti o gamlı eyyâm-ı sermâ 物語ペイダー・オルマク

Asma karar 仮終止 マカーム

旋律がカラール以外の音で一時的に止まること。楽句の終わりでギュチュリュや他の重要な音の上で行われる。

関連用語: カラールギュチュリュセイル

Aşîrân-Mâye makamı アシーラーン・マーイェ・マカーム マカーム

主音がヒュセイニ・アシーラーン(ミ)、属音がセギャーフ(シのコンマ・フラット)の複合マカーム。名はアシーラーンとマーイェを組み合わせたもので、低音域のアシーラーンの音で終止する。

関連用語: アシーラーン・マーイェ マカーム複合マカームヒュセイニ・アシーラーンセギャーフカラール

Aşîrân-Zemzeme makamı アシーラーン・ゼムゼメ・マカーム マカーム

主音がヒュセイニ・アシーラーン(ミ)、属音がヒュセイニ(ミ)の複合マカーム。名はアシーラーンとゼムゼメを組み合わせたものである。調号にはファのバキイェ・シャープだけがある。

関連用語: アシーラーン・ゼムゼメ マカーム複合マカームヒュセイニ・アシーラーンデュギャーフサバー・ゼムゼメ・マカーム

Aşkefzâ makamı アシュケフザー・マカーム マカーム

主音がヒュセイニ・アシーラーン(ミ)、属音がブセリク(シ)のマカーム。調号に臨時記号はない。名はペルシア語で「愛を増すもの」を意味する。

関連用語: アシュケフザー マカームヒュセイニ・アシーラーンブセリクカラールギュチュリュ

Aydın アイドゥン ウスール

アクサク・ウスールをやや速めて4打で打つ形であるチフテ・ソフヤンの別名。9/8拍子で記される。アーカイブの例は、タンブーリー・ムスタファ・チャヴシュとムアッリム・イスマイル・ハック・ベイのシャルクィとキョチェクチェである。[8]

関連用語: チフテ・ソフヤンアクサクアイドゥン メトロノーム

Âyin Devr-i Revânı アーイン・デヴリ・レヴァーン ウスール

メヴレヴィー・アーイニで多用されることからデヴリ・レヴァーン・ウスールに与えられた名(メヴレヴィー・デヴリ・レヴァーンとも呼ぶ)。14拍・6打からなる。ヴェルヴェレを加えた形は、特にアーイニの第1セラームで使われる。[9]

関連用語: デヴリ・レヴァーンアイーン・デヴリ・レヴァーヌ メトロノームメヴレヴィー・アーイニ

Âyinhân アーインハーン 演奏

メヴレヴィー・アーイニを歌うハーネンデ。

関連用語: メヴレヴィー・アーイニムトリブナートハーン

B

Bağlama バーラマ 楽器

トルコ民俗音楽で最も広く使われる棹のある弦楽器。3組の弦を持ち、棹にフレット(音の位置を示す帯)が結ばれている。テゼネ(ピック)や指(シェルペ)で演奏する。

関連用語: バーラマ(サズ) 楽器テゼネフレットテュルキュ

Bahr-i-Nâzik makamı バフリ・ナーズィク・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。調号に臨時記号はない。デュギャーフで終止するマカームの中で、ブセリクの音(シ)を用いる点で区別される。

関連用語: バフリ・ナーズィク マカーム複合マカームデュギャーフネヴァブセリク

Bakiye バキイェ 音と音程

4コンマの音程で、AEÜ体系で最も小さい半音。キュルディのテトラコードの最初の音程(デュギャーフ―キュルディ間)はバキイェである。略号はB。

関連用語: 音程キュチュク・ミュジェンネブキュルディのテトラコードバキイェ・フラット聴音トレーニング

Bakiye bemol バキイェ・フラット 記譜

AEÜの記譜で音を5コンマ低くする臨時記号。1つ下の音との間にバキイェ(4コンマ)を残す。キュルディの音(シのバキイェ・フラット)はこの記号で書かれる。

関連用語: バキイェキュルディキュチュク・ミュジェンネブ・フラット臨時記号

Bakiye diyez バキイェ・シャープ 記譜

AEÜの記譜で音を4コンマ高くする臨時記号。エヴィチ(ファのバキイェ・シャープ)とニム・ヒジャーズ(ドのバキイェ・シャープ)の音はこの記号で書かれる。

関連用語: バキイェエヴィチキュチュク・ミュジェンネブ・シャープ臨時記号

Basit makam 単純マカーム マカーム

音階がテトラコードとペンタコードの直接の結合からできており、自身の音で終止するマカーム。ラスト、ウッシャク、ヒジャーズ、ブセリク、キュルディなど。

関連用語: 複合マカーム移調マカームマカーム

Başpâre バシュパーレ 楽器

ネイの吹く側の端に取り付けられる、角や骨などで作られた吹き口。

関連用語: ネイ

Bektaşî Devr-i Revânı ベクタシ・デヴリ・レヴァーン ウスール

アクサクとソフヤンが結びついてできた13拍・9打の小ウスール(13/8)。主にベクタシの音楽とネフェスで使われることからこの名がついた。一部のテュルキュにも見られる。[10]

関連用語: ベクターシー・デヴリ・レヴァーヌ メトロノームネフェスアクサク

Bektaşî Raksânı ベクタシ・ラクサーン ウスール

ベクタシのネフェスに特有の15拍のウスール(15/8)。強い打音は第1・第6・第11拍にあり、古典的なラクサーンでは第1・第4・第9拍にある。アナトリアとルメリのアーシュク音楽にも見られる。[11]

関連用語: ネフェスベクタシ・ラクス

Bektaşî Raksı ベクタシ・ラクス ウスール

ベクタシのネフェスで使われる16拍のウスール(16/8)。エクレム・カラデニズはデュム、デュム、テク、デュム、テク、デュム、テクの打音で示す。アーカイブの例は、分類委員会(Tasnif Heyeti)がそのウスールにこの名を与えたネフェス「Önüme bir cebel düştü」である。[12]

関連用語: ベクターシー・ラクス メトロノームネフェスベクタシ・ラクサーン

Bend-i-Hisar makamı ベンディ・ヒサール・マカーム マカーム

低音域のイェギャーフ(レ)で終止し、属音がデュギャーフ(ラ)の複合マカーム。名からわかるとおりヒサールの色合いを帯びる。

関連用語: ベンディ・ヒサール マカーム複合マカームイェギャーフデュギャーフヒサール

Bendir ベンディル 楽器

幅の広い枠に皮を張った枠太鼓。テッケ音楽や民俗音楽でウスールを保つのに使われる。

関連用語: ベンディル 楽器テフウスール

Berefşan ベレフシャン ウスール

32拍の大ウスール。主にベステで使われ、また一部のペシュレヴ、キャール、イラーヒでも使われる。ゼンジール・ウスールを構成するウスールの一つである。

関連用語: ベレフシャン メトロノームペシュレヴゼンジール

Beste ベステ 形式

広い意味では作曲された作品全般を指すが、狭い意味では古典ファスルの中で大ウスール(ハフィフ、ゼンジール、デヴリ・ケビールなど)によって作られる、ムラッバ形式の歌詞を持つ重厚な声楽曲を指す。

関連用語: ムラッバ大ウスールファスルテレンヌュム楽譜アーカイブのベステの作品Her Gördüğü Periye... (Buhûrîzâde Mustafa Itrî) 作品例

Beste-Isfahan makamı ベステ・イスファハン・マカーム マカーム

主音がウラク(ファのバキイェ・シャープ)、属音がセギャーフ(シのコンマ・フラット)の複合マカーム。名はイスファハン・マカームに由来し、低音域のウラクの音で終止する。

関連用語: ベステ・イスファハン マカーム複合マカームウラクイスファハン・マカームセギャーフ

Bestenigâr makamı ベステニギャール・マカーム マカーム

主音がウラク、属音がデュギャーフの複合マカーム。サバーの色合いをウラクでの終止と組み合わせている。

関連用語: ベステニギャール マカームサバー マカームウラク

Beşli ペンタコード 音と音程

5つの音と4つの音程からなる音列の一部(ペンタコード)で、全体の幅は31コンマである。多くの場合、テトラコードにタニーニを1つ加えたものと考えられる。

関連用語: テトラコードジンス音階

Beyâtî-Arabân makamı ベヤーティ・アラバーン・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がムハイイェル(ラ)の複合マカーム。ベヤーティの進行(セイル)に、アラバーンのチェシュニのヒジャーズ的な色合いを加える。

関連用語: ベヤーティ・アラバーン マカーム複合マカームベヤーティ・マカームチェシュニデュギャーフネヴァ

Beyâtî-Arabânbûselik makamı ベヤーティ・アラバーンブセリク・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がチャルギャーフ(ド)の複合マカーム。名が示すとおりベヤーティ・アラバーンとブセリクの色合いを合わせる。調号にはシのコンマ・フラット、ミのキュチュク・ミュジェンネブ・フラット、ファのバキイェ・シャープがある。

関連用語: ベヤーティ・アラバーンブセリク マカーム複合マカームベヤーティ・アラバーン・マカームブセリク・マカームデュギャーフ

Beyatî makamı ベヤーティ・マカーム マカーム

ウッシャクと同じ音階を用い、主音がデュギャーフ、属音がネヴァのマカーム。セイルがネヴァの周辺から始まる点でウッシャクと区別される。

関連用語: ベヤーティ マカームウッシャク マカームセイル

Beyâtîbûselik makamı ベヤーティブセリク・マカーム マカーム

デュギャーフ(ラ)で終止し、属音がチャルギャーフ(ド)の複合マカーム。名はベヤーティとブセリクの色合いを合わせることを示す。調号にはシのコンマ・フラットがある。

関連用語: ベヤーティブセリク マカーム複合マカームベヤーティ・マカームブセリク・マカームデュギャーフ

Birleşik makam 複合マカーム マカーム

2つ以上のマカームの音階や進み方の特徴が組み合わさってできたマカーム。混合マカームとも呼ばれる。スーズィナーク、カルジュガル、ベステニギャールなど。

関連用語: 単純マカームテルキーブスーズィナーク マカームカルジュガル マカーム

Bolâhenk ボラーヘンク 演奏

今日最も広く使われるアーヘンク。譜面上でソと書かれるラストの音が、実際にはおよそレの高さになる、つまり書かれた高さより1テトラコード低く演奏される。

関連用語: アーヘンクスュプュルデ

Bû-i zâr ブーイ・ザール 歌詞の言葉

泣き声と嘆きの香り。bû は「香り」、zâr は「嘆き、泣くこと」の意。ラフミ・ベイが友人シェヴキ・ベイの死後に作った歌で、喪の空気を表す。

関連用語: Gül Hazin Sünbül Perîşan 物語ハズィン

Burgu ブルグ 楽器

弦楽器で弦の張りを調整して調律するための回転する部品。耳とも呼ばれる。

関連用語: 駒アーヘンク

Bûselik ブセリク 音と音程

デュギャーフの1タニーニ上にある間音。西洋の記譜では臨時記号なしのシで書かれる。ブセリクのテトラコードと、ブセリクやニハヴェンド系マカームの色合いを特徴づける。

関連用語: ブセリクのテトラコードブセリク マカームセギャーフ

Bûselik dörtlüsü ブセリクのテトラコード 音と音程

タニーニ、バキイェ、タニーニ(T B T:9+4+9コンマ)からなるテトラコード。デュギャーフの上に置くと、デュギャーフ―ブセリク―チャルギャーフ―ネヴァの音を作る。

関連用語: テトラコードブセリク マカームブセリク

Bûselik makamı ブセリク・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ、属音がヒュセイニのマカーム。音階はブセリクのペンタコードと、ヒュセイニの上のキュルディのテトラコードからなる。構造は西洋音楽の短音階に似ている。

関連用語: ブセリク マカームブセリクのテトラコードブセリク

Bûselikaşîrân makamı ブセリクアシーラーン・マカーム マカーム

主音がヒュセイニ・アシーラーン(ミ)、属音がデュギャーフ(ラ)のマカーム。名からわかるとおり、ブセリクの色合いを低音域のアシーラーンの音で示す。調号に臨時記号はない。

関連用語: ブセリクアシーラーン マカームブセリク・マカームヒュセイニ・アシーラーンデュギャーフカラール

Büyük mücenneb ビュユク・ミュジェンネブ 音と音程

8コンマの音程。略号はK。全音と半音の間に位置する、マカーム音楽特有の色彩的な音程の一つで、ウッシャクのテトラコードの最初の音程(デュギャーフ―セギャーフ間)がビュユク・ミュジェンネブである。

関連用語: 音程タニーニウッシャクのテトラコード聴音トレーニング

Büyük mücenneb bemol ビュユク・ミュジェンネブ・フラット 記譜

書かれた音を8コンマ低くするAEÜの臨時記号。実際にはあまり使われない。

関連用語: ビュユク・ミュジェンネブ臨時記号

Büyük mücenneb diyez ビュユク・ミュジェンネブ・シャープ 記譜

書かれた音を8コンマ高くするAEÜの臨時記号。実際にはあまり使われない。

関連用語: ビュユク・ミュジェンネブ臨時記号

Büyük usul 大ウスール ウスール

多くの拍数からなる大規模なウスール(デヴリ・ケビール、ハフィフ、ゼンジールなど)。その内側には小ウスールの組み合わせが感じられる。ペシュレヴ、ベステ、キャールなどの大きな作品で使われる。

関連用語: 小ウスールウスールペシュレヴベステ

Büzürk makamı ビュズュルク・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がヒュセイニ(ミ)のマカーム。エドヴァールの書に見える12の古いマカームの一つである。本サイトでの調号にはファのバキイェ・シャープがある。

関連用語: ビュズュルク マカームエドヴァールラストネヴァカラール

C

Canfezâ makamı ジャンフェザー・マカーム マカーム

主音がヒュセイニ・アシーラーン(ミ)、属音がデュギャーフ(ラ)の複合マカーム。名はペルシア語で「魂を増すもの」を意味する。調号にはシのコンマ・フラットとレのキュチュク・ミュジェンネブ・フラットがある。

関連用語: ジャンフェザー マカーム複合マカームヒュセイニ・アシーラーンデュギャーフカラール

Ceng-i Harbî ジェンギ・ハルビー ウスール

10拍の小ウスール。10/8で2+2+3+3の拍グループに書かれる:デュム・テク、デュム・テク、デュム・テク・テク、デュム・テク・テク。イスマイル・ハックー・オズカンとエクレム・カラデニズは同じ型を示し、Miras-ı Sazのアーカイブにはこのウスールの作品はない。[13]

関連用語: ジェンギ・ハルビー メトロノーム小ウスール

Cins ジンス 音と音程

テトラコードとペンタコードの総称。AEÜ理論における主なテトラコードはチャルギャーフ、ブセリク、キュルディ、ラスト、ウッシャク、ヒジャーズ、主なペンタコードはチャルギャーフ、ブセリク、キュルディ、ラスト、ヒジャーズ、ヒュッザームとされる。

関連用語: テトラコードペンタコードアレル=エズギ=ウズディレク体系

Curcuna ジュルジュナ ウスール

10/8拍子の躍動的なアクサク・ウスール。シャルクィ、テュルキュ、踊りの曲で使われる。

関連用語: ジュルジュナ メトロノームアクサク・セマーイー

Cümbüş ジュンビュシュ 楽器

金属の枠と皮の面を持つ、フレットのない棹付き弦楽器。20世紀前半にゼイネル・アービディン・ジュンビュシュによって考案された。

関連用語: ジュンビュシュ 楽器ウード

Ç

Çârgâh チャルギャーフ 音と音程

ラストの1テトラコード(22コンマ)上にある基本の音。西洋の記譜ではドで書かれる。サバーやキュルディリヒジャーズキャールなどのマカームでは属音(ギュチュリュ)となる。

関連用語: チャルギャーフのテトラコードカバ・チャルギャーフチャルギャーフ・マカームチャルギャーフ マカームサバー マカーム

Çârgâh dörtlüsü チャルギャーフのテトラコード 音と音程

2つのタニーニと1つのバキイェ(T T B:9+9+4コンマ)からなるテトラコード。チャルギャーフの上に置くと、チャルギャーフ―ネヴァ―ヒュセイニ―アジェムの音を作る。西洋音楽の長調のテトラコードに似ている。

関連用語: テトラコードチャルギャーフマフール マカーム

Çârgâh makamı チャルギャーフ・マカーム マカーム

主音がチャルギャーフ(ド)の古いマカーム。このサイトのデータでは属音はゲルダニイェ(ソ)とされる。AEÜ理論のチャルギャーフ音階は西洋音楽の長音階に似ているが、伝統的なチャルギャーフ・マカームが用いる音は資料によって異なって説明され、このマカームで作られた作品は少ない。

関連用語: チャルギャーフ マカームチャルギャーフチャルギャーフのテトラコード

Çenber チェンベル ウスール

24拍の大ウスール(24/4拍子)。ベステやペシュレヴで使われ、ゼンジール・ウスールを構成するウスールの一つである。

関連用語: チェンベル メトロノームゼンジール

Çeşni チェシュニ 演奏

マカームの中で短い間、別のマカームやジンスの色合いを聴かせること。「風味、色合い」の意味。完全な転調(ゲチキ)よりも短く軽い触れ方である。

関連用語: 転調テルキーブジンス

Çevgen チェヴゲン 楽器

長い杖の先の金属の頭部から小さな鈴が下がり、振って鳴らすメヘテルの楽器。チェヴゲン奏者は行進中に歌い手も務める。

関連用語: チェヴゲン 楽器メフテルダウルキョス

Çıkıcı seyir 上行型セイル マカーム

旋律がカラールやその周辺から始まり高音域へ向かって進み、その後カラールへ戻るセイルの型。ウッシャクやラストなどのマカームがこの型にあたる。

関連用語: セイル下行型セイル下行・上行型セイル

Çifte Düyek チフテ・デュイェキ ウスール

2つのデュイェキからなる16拍・8打の大ウスール。主に16/4拍子の段階が使われる。ゼンジール・ウスールを構成する5つのウスールの最初のもので、ペシュレヴ、キャール、ベステ、テヴシーフ、イラーヒで使われる。[14]

関連用語: チフテデュイェク メトロノームデュイェキゼンジール

Çifte Sofyan チフテ・ソフヤン ウスール

アクサク・ウスールのごく速い段階における4打の特別な型。9/16拍子ではなく多くは9/8拍子で記される。ラウフ・イェクターは速いアクサク(ユリュク・アクサク)をこの名で呼ぶ。シャルクィ、テュルキュ、キョチェクチェ、活発な舞踊曲で使われる。[15]

関連用語: チフテソフヤン メトロノームアクサクアイドゥン

D

Daire ダイレ(フレームドラム) 楽器

枠の内側に小さなシンバルや輪を取り付けた、幅広い枠の手持ち太鼓。オスマン時代にはインジェ・サズやファスルの楽団でウスールを刻むために演奏された。

関連用語: ダイレ(フレームドラム) 楽器テフベンディルウスール

Darb ダルブ ウスール

アラビア語で「打つこと」を意味する語。ウスールにおける個々の打拍を指す。ダルブ・ィ・フェトフ、ダルベインなどのウスール名にも見られる。

関連用語: 打拍ダルブ・ィ・フェトフ

Darb-ı Fetih ダルブ・ィ・フェトフ ウスール

88拍の大ウスール。ゼンジールやダルベインのような複合ウスールを除けば、最大の独立したウスールである。ペシュレヴとベステで使われる。

関連用語: ダルブ・フェティフ メトロノームベステダルブ

Darb Usulü ダルブ・ウスール ウスール

6拍の小ウスール。エクレム・カラデニズは6/4拍子で2打として示す:2拍のデュムと4拍のテク。アーカイブではアフメト・アヴニ・コヌクのキュペ5曲がこのウスールで書かれている。[16]

関連用語: ダルブ メトロノームダルブキュペ

Darbeyn ダルベイン ウスール

「二つの打」の意。進み方の合う別々の2つの大ウスールを、1回、2回または3回ずつ続けて組み立てた連結ウスールの名(例:フェル+ムハンメス)。ペシュレヴで、またより多くはベステで使われる。[17]

関連用語: ダルベイン メトロノームフェルムハンメス大ウスール

Darbuka ダラブッカ 楽器

砂時計形の胴を持つ、片面に皮を張った打楽器。中央を打つデュムと縁を打つテクの音でウスールを保つ。

関連用語: ダラブッカ 楽器デュムテク

Dârülelhan ダーリュルエルハーン 歴史と機関

1917年にイスタンブールで設立された、トルコ音楽分野における最初の公式音楽院。後にイスタンブール市立音楽院と名を改めた。古典作品を採譜し出版する上で重要な役割を果たした。[18]

関連用語: ダールッタリーム・イ・ムーシキーシャルク・ムーシキーシ・ジェミイェティ

Dârü't-Ta'lîm-i Mûsikî ダールッタリーム・イ・ムーシキー 歴史と機関

第二次立憲政期にイスタンブールで設立された、トルコ音楽の教育を行い演奏会を開いた民間の音楽団体。多くの重要な演奏家や作曲家がここで育った。

関連用語: ダーリュルエルハーンシャルク・ムーシキーシ・ジェミイェティ

Davul ダウル 楽器

大きな胴の両面に革を張り、一方の面をばちで、もう一方を細い棒で打って演奏する打楽器。ズルナの相棒であり、メヘテルの基本的なリズム楽器である。

関連用語: ダウル 楽器ズルナメフテルウスール

Dem デム 演奏

作品やタクシムの間、多くはマカームの主音(カラール)で絶え間なく保たれる長い音(イソン)。この音を出すことを「デムを保つ」という。この語は日常語では「時、瞬間」や「息」の意味でも使われ、音楽での意味は旋律に絶え間ない音の土台を与えることにある。

関連用語: カラールタクシムアーヘンクツール

Devr-i Hindî デヴリ・ヒンディ ウスール

7/8拍子のアクサク・ウスール。シャルクィやイラーヒで使われる。

関連用語: デヴリ・ヒンディ メトロノームアクサク

Devr-i Kebîr デヴリ・ケビール ウスール

28拍の大ウスール(28/4拍子)。ペシュレヴで非常によく使われる。メヴレヴィー・アーイニの開始のペシュレヴも多くはこのウスールである。

関連用語: デヴリ・ケビール メトロノームペシュレヴメヴレヴィー・アーイニ

Devr-i Revân デヴリ・レヴァーン ウスール

14拍のウスール(14/8、より重い形は14/4)。セマーイーとソフヤンが2回続けて現れることから、つまり2つのデヴリ・ヒンディから成る。メヴレヴィー・アーイニで多く使われるため、メヴレヴィー・デヴリ・レヴァーンあるいはアーイン・デヴリ・レヴァーンとも呼ばれる。ペシュレヴ、ベステ、シャルクィにも見られる。13拍のシャルクィ・デヴリ・レヴァーンとベクタシ・デヴリ・レヴァーンは別のウスールである。

関連用語: デヴリ・レヴァーン メトロノームメヴレヴィー・アーイニ

Devr-i Revân-ı Hindî デヴリ・レヴァーヌ・ヒンディ ウスール

14拍のデヴリ・レヴァーン・ウスールの古い名称の一つ。アブデュルバーキー・ナースル・デデの『テドキーク・ユ・タフキーク』では、デヴリ・レヴァーンと同じ打音で示されている。カンテミルオウルはこの名を7拍のデヴリ・ヒンディに用いた。[19]

関連用語: デヴリ・レヴァーヌ・ヒンディー メトロノームデヴリ・レヴァーンデヴリ・ヒンディキュペ

Devr-i Tûran デヴリ・トゥーラン ウスール

ソフヤンとセマーイーが結びついてできた7拍・3打の小ウスール。デヴリ・ヒンディの逆で、マンドゥラとも呼ばれる。7/8拍子で記されるが進み方は7/16拍子に近い。テュルキュ、舞踊曲、キョチェクチェで使われる。[20]

関連用語: デヴリ・トゥラン メトロノームデヴリ・ヒンディキョチェクチェ

Dik ディク 楽理

音の名前に付き、同名の音より少し高い音を示す語:ディク・キュルディ、ディク・ヒジャーズ、ディク・ヒサールなど。

関連用語: ニムキュルディ間音

Dilkeşhâveran makamı ディルケシュハーヴェラン・マカーム マカーム

ウラク(ファのバキイェ・シャープ)で終止し、属音がヒュセイニ(ミ)の複合マカーム。調号にはシのコンマ・フラットとファのバキイェ・シャープがある。名にはペルシア語で「心を惹きつける」を意味するディルケシュという語が含まれる。

関連用語: ディルケシュハーヴェラン マカーム複合マカームウラクチャルギャーフカラール

Dilkeşîde makamı ディルケシーデ・マカーム マカーム

主音がイェギャーフ(レ)、属音がデュギャーフ(ラ)の複合マカーム。低音域のイェギャーフの音で終止する。調号はシのコンマ・フラットとファのバキイェ・シャープである。

関連用語: ディルケシーデ マカーム複合マカームイェギャーフデュギャーフイェギャーフ・マカーム

Dilküşâ makamı ディルキュシャー・マカーム マカーム

主音がネヴァ(レ)、属音がエヴィチ(ファのバキイェ・シャープ)の複合マカーム。名はペルシア語で「心を開くもの」を意味する。調号にはドとファのバキイェ・シャープがある。

関連用語: ディルキュシャー マカーム複合マカームネヴァエヴィチカラール

Dilnişîn makamı ディルニシーン・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がチャルギャーフ(ド)の複合マカーム。名は「心に住みつくもの」を意味する。調号はラスト・マカームと同じくシのコンマ・フラットとファのバキイェ・シャープである。

関連用語: ディルニシーン マカーム複合マカームラストチャルギャーフラスト・マカーム

Dîvân ディーヴァーン 形式

民衆詩においてアルーズ(韻律)で書かれる詩の一種、およびその詩で歌われる旋律。民俗音楽では多くの場合、自由リズムのウズン・ハワとして歌われるが、ケマーニー・ネヴレス・パシャのシェフナーズ・ディーヴァーンのようにウスールをもつ作曲例もある。[21]

関連用語: ウズン・ハワテュルキュ楽譜アーカイブのディーヴァーンの作品

Dizi 音階 楽理

あるマカームが用いる音を低い方から高い方へ並べたもの。AEÜ理論ではマカームの音階は多くの場合、テトラコード(4音)とペンタコード(5音)が結び付いてできている。同じ音階を用いるマカームは、進み方(セイル)によって区別される。

関連用語: テトラコードペンタコードマカームセイル

Dolap ドラプ ウスール

12/8拍子で記される12拍の小ウスール。エクレム・カラデニズはテッカー、テッカー、テッカー、デュム、テクの打音で示す。アーカイブの唯一の例は、ユヌス・エムレの「Benim adım dertli dolap」という詞で始まるウッシャクのイラーヒである。[22]

関連用語: イラーヒ小ウスール

Donanım 調号 記譜

楽譜の始め、音部記号の横に書かれ、作品を通して有効な臨時記号を示すもの。マカーム音楽では、それぞれのマカームに固有の調号がある。

関連用語: 臨時記号マカーム楽譜アーカイブ

Dörtlü テトラコード 音と音程

4つの音と3つの音程からなる音列の一部(テトラコード)で、全体の幅は22コンマである。マカームの音階はテトラコードとペンタコードの組み合わせで作られる。

関連用語: ペンタコードジンス音階ラストのテトラコード

Durak ドゥラック 形式

テッケ音楽で、ゆったりとしたウスールで作られ、長く引き伸ばして装飾的に歌われる宗教声楽曲。一般に独唱者によって歌われる。

関連用語: テッケ音楽イラーヒズィキル

Durak Evferi ドゥラック・エヴフェリ ウスール

テュルク・アクサウ1つとソフヤン4つからなる21拍の大ウスール(21/4)。もっぱら宗教音楽に属する。ウスールなしで歌われていたドゥラック、ナート、メルスィイェ、テヴシーフを、スブヒ・エズギはこのウスールで記譜した。[23]

関連用語: ドゥラク・エヴフェリ メトロノームドゥラックテュルク・アクサウ

Dügâh デュギャーフ 音と音程

ラストの1タニーニ上にある基本の音。西洋の記譜ではラで書かれる。ウッシャク、ヒジャーズ、ヒュセイニ、サバー、キュルディなど多くのマカームの主音(カラール)であり、その1オクターヴ上はムハイイェルと呼ばれる。

関連用語: ラストムハイイェルデュギャーフ・マカームデュギャーフ マカームウッシャク マカーム

Dügâh makamı デュギャーフ・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がチャルギャーフ(ド)の古いマカームで、音階と色合いはサバー・マカームに非常に近い。

関連用語: デュギャーフ マカームデュギャーフサバー マカーム

Dügâh-Mâye makamı デュギャーフ・マーイェ・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名はデュギャーフの音とマーイェを組み合わせたものである。調号にはシのコンマ・フラットがある。

関連用語: デュギャーフ・マーイェ マカーム複合マカームデュギャーフネヴァデュギャーフ・マカーム

Düm デュム ウスール

ウスールの中で最も強く低い打拍。クデュムでは右手で、ダラブッカでは皮の中央を打って出す。

関連用語: テクウスールウスールを打つソフヤン メトロノーム

Düyek デュイェキ ウスール

8/8拍子のウスール(デュム―テク―テク―デュム―テク)。シャルクィ、イラーヒ、ペシュレヴなどで非常によく使われる。遅い形はアウル・デュイェキと呼ばれる。

関連用語: デュイェキ メトロノームアウル・デュイェキ メトロノームウスール

E

Ebced notası エブジェド記譜法 記譜

音をアラビア文字のアブジャド(エブジェド)順の文字で示す古い記譜法。サフィーユッディーン・ウルメヴィー(1216~1294)とアブデュルカーディル・メラーギー(1435年没)が用い、アブデュルバーキー・ナースル・デデ(1765~1821)が著書『タフリーリイェ』でほぼ同じものを改めて示した。最初のオクターヴにはイェギャーフからネヴァまで18の音がある。[24]

関連用語: カンテミール記譜法ハンパルスム記譜法エドヴァールイェギャーフ

Edvâr エドヴァール 歴史と機関

音楽理論(マカーム、ウスール、音程)を説明する著作に与えられる総称。語自体は「時代、周期」を意味し、マカームの音階が円(周期)の形で示されたことから来ている。サフィーユッディーン・ウルメヴィーの『キターブ・アル=エドヴァール』はこの種の著作の先駆けの一つである。[25]

関連用語: 楽理エブジェド記譜法時代

Enderun エンデルン 歴史と機関

オスマン宮廷で国家の要人や芸術家を育てた宮廷学校。生徒には音楽の教育も行われ、多くの音楽家がここで育った。[26]

関連用語: メフテルムズィカ・イ・フュマーユン

Eski-Sipihr makamı エスキ・スィピフル・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がヒュセイニ(ミ)の複合マカーム。名が示すとおりスィピフル・マカームの古い形である。調号にはシのコンマ・フラットとレのキュチュク・ミュジェンネブ・フラットがある。

関連用語: エスキ・スィピフル マカーム複合マカームスィピフル・マカームデュギャーフヒュセイニ

Esnek perde 揺れる音(esnek perde) 楽理

演奏においてある音が一つの固定した高さを持たないこと。同じ名の音でも、マカーム、旋律の上行・下行、周りの音によって数コンマずれることがある。たとえばセギャーフの音は、ウッシャクやバヤーティーではラストよりも低めに奏されることが多い。楽譜はその音を一つの変化記号で示すだけなので、こうした違いは師から、また聴くことによって学ばれる(メシュク)。

関連用語: 音名セギャーフ中立2度(orta ikili)メシュクウッシャク マカーム

Eşik 駒 楽器

弦楽器で弦が通り、振動する弦の長さを決める支え(駒)。胴にある駒は振動を表面板に伝える。

関連用語: ブルグ表面板

Evc-Hüzî makamı エヴジ・ヒュズィー・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名はエヴィチとヒュズィーの色合いを合わせることを示す。調号はシのコンマ・フラットとファのバキイェ・シャープである。

関連用語: エヴジ・ヒュズィー マカーム複合マカームエヴィチヒュズィー・マカームデュギャーフ

Evcârâ makamı エヴジャーラー・マカーム マカーム

主音がウラク(ファのバキイェ・シャープ)、属音がラスト(ソ)のマカーム。ウラクの上のセギャーフのチェシュニと、ラストの上のヒジャーズのテトラコードを組み合わせる。下行的な進行(セイル)をたどる。

関連用語: エヴジャーラー マカーム複合マカームウラクヒジャーズのテトラコードセギャーフ・マカーム下行型セイル

Evfer エヴフェル ウスール

9拍のウスール。9/8拍子と9/4拍子の形がある。メヴレヴィー・アーイニで使われる形はメヴレヴィー・エヴフェリと呼ばれる。

関連用語: エヴフェル メトロノームメヴレヴィー・エヴフェリ メトロノームメヴレヴィー・アーイニ

Eviç エヴィチ 音と音程

ヒュセイニの8コンマ上にある基本の音。ファの4コンマ上(ファのバキイェ・シャープ)にあたる。ラスト音階の7番目の音で、その1オクターヴ下はウラクと呼ばれる。

関連用語: ウラクアジェムバキイェ・シャープエヴィチ マカーム

Eviç makamı エヴィチ・マカーム マカーム

主音がウラクで、高音域のエヴィチの音からその名を取ったマカーム。セイルは高音域から始まり、音階はヒュッザームに似ている。

関連用語: エヴィチ マカームエヴィチウラクヒュッザーム マカーム

Eviçbûselik makamı エヴィチブセリク・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名が示すとおりエヴィチとブセリクの色合いを合わせ持つ。調号にはシのコンマ・フラットとファのバキイェ・シャープがある。

関連用語: エヴィチブセリク マカーム複合マカームエヴィチブセリク・マカームデュギャーフ

Evsat エヴサト ウスール

26拍・13打の大ウスール。2回続くテュルク・アクサウと2つのソフヤンからなる(26/8、26/4)。宗教音楽、とりわけテヴシーフやジュムフル・イラーヒで多く使われる。[27]

関連用語: エヴサート メトロノームニーム・エヴサトテヴシーフ

Eyyâm-ı sermâ エイヤーム・ス・セルマー 歌詞の言葉

冬の日々。eyyâm は「日々」、sermâ は「冬、寒さ」の意。ラフミ・ベイの歌 “Geçti o gamlı eyyâm-ı sermâ” は冬の終わりで始まる。

関連用語: Geçti o gamlı eyyâm-ı sermâ 物語アーサールペイダー・オルマク

F

Fahte ファフテ ウスール

20拍の大ウスール(20/4拍子)。ペシュレヴや声楽作品で使われる。

関連用語: ファフテ メトロノーム大ウスールペシュレヴ

Fantezi ファンテズィ 形式

20世紀に広まった、シャルクィより自由な構成の、多くは短く軽快な声楽曲。楽節の構成やウスールの選択は型に縛られず、西洋音楽や民俗音楽の影響を受けることもある。[28]

関連用語: シャルクィ声楽曲楽譜アーカイブのファンテズィの作品

Fasıl ファスル 形式

同じマカームの作品を決まった順序で続けて歌い、演奏する演奏会形式。古典ファスルは多くはタクシムとペシュレヴで始まり、ベステ、セマーイー、シャルクィのあとサズ・セマーイーシで終わる。[29]

関連用語: ファスル・ヘイェティペシュレヴサズ・セマーイーシベステ

Fasıl heyeti ファスル・ヘイェティ 演奏

ファスルを演奏する楽団:歌い手であるハーネンデたちと、カーヌーン、ウード、タンブール、ネイ、ケメンチェ、ケマン、打楽器奏者からなるサーゼンデたち。

関連用語: ファスルハーネンデサーゼンデセルハーネンデ

Fer‘ フェル ウスール

16拍の大ウスール。フェル・イ・ムハンメスの名でも知られる。ダルベイン・ウスールの一つでムハンメスと続けて使われ、アーカイブにあるアブデュルハリム・アアのベステもこのフェル+ムハンメスの連結で拍節づけられている。[30]

関連用語: フェル メトロノームフェル・イ・ムハンメスダルベイン

Fer‘-i Muhammes フェル・イ・ムハンメス ウスール

カンテミルオウルの『エドヴァール』におけるフェル・ウスールの名。16拍の大ウスールである。カンテミルオウルのエドヴァールとケヴセリー曲集(Kevserî Mecmuası)の器楽曲に現れ、アーカイブの例は16/8拍子で記されたカンテミルオウルのムハイイェルのペシュレヴである。[31]

関連用語: フェルフェリ・ムハムメス メトロノームペシュレヴ

Ferahfezâ makamı フェラフフェザー・マカーム マカーム

主音がイェギャーフ、属音がアジェムの、低音域をめぐるマカーム。デデ・エフェンディのフェラフフェザー・メヴレヴィー・アーイニは、このマカームの代表的な作品の一つである。

関連用語: フェラフフェザー マカームイェギャーフメヴレヴィー・アーイニFerahfezâ Peşrev (Hammâmîzâde İsmâil Dede Efendi) 作品例

Ferahnâk-Aşîrân makamı フェラフナーク・アシーラーン・マカーム マカーム

主音がウラク(ファのバキイェ・シャープ)、属音がデュギャーフ(ラ)の複合マカーム。名はフェラフナークとアシーラーンを組み合わせたものである。調号にはドとファのバキイェ・シャープがある。

関連用語: フェラフナーク・アシーラーン マカーム複合マカームフェラフナーク・マカームウラクデュギャーフ

Ferahnâk makamı フェラフナーク・マカーム マカーム

主音がウラク、属音がデュギャーフのマカーム。セギャーフの色合いをウラクの音に移調したものとしてできている。

関連用語: フェラフナーク マカームウラクセギャーフ マカーム

Ferahnümâ makamı フェラフニュマー・マカーム マカーム

イェギャーフ(レ)で終止し、属音がラスト(ソ)の複合マカーム。調号にはシとミのバキイェ・フラットがある。名はペルシア語で「晴れやかさを示すもの」を意味する。

関連用語: フェラフニュマー マカーム複合マカームイェギャーフラストキュルディ

Firengî Fer‘ フィレンギー・フェル ウスール

「ヨーロッパ風のフェル」を意味する28拍の大ウスール。ユリュク・セマーイー2つとソフヤン4つからなり、28/4拍子で記される。フレンクジンに着想を得て組み立てられたといわれる。ごくまれにしか使われず、伝わる例はベステである。[32]

関連用語: フィレンギ・フェル メトロノームフレンクジンベステ

Form 形式 形式

作品の種類と部分構成:ペシュレヴ、サズ・セマーイーシ、ベステ、シャルクィ、テュルキュなど。このサイトの楽譜アーカイブでは、各作品の形式がマカームとウスールとともに示される。

関連用語: 器楽曲声楽曲楽譜アーカイブ

Frenkçin フレンクジン ウスール

12拍の小ウスール(12/8と12/4)。2つのセマーイーと3つのニム・ソフヤンが結びついてできる。ペシュレヴ、ベステ、一部の宗教曲で使われる。

関連用語: フレンクチーン メトロノーム小ウスール

G

Gazel ガゼル 形式

ディヴァン詩の詩形の一つ。音楽では、ハーネンデがこの種の詩をウスールなしに即興で歌い、マカームの進み方(セイル)を示すことを指す。声楽によるタクシムの一種とされる。

関連用語: タクシムガゼルハーンカスィーデ

Gazelhân ガゼルハーン 演奏

ガゼルを歌うことに長けたハーネンデ。ウスールなしに即興で声楽のタクシムを行う歌手。

関連用語: ガゼルハーネンデ

Geçki 転調 マカーム

作品やタクシムの中で、あるマカームから別のマカームへ移ること。旋律は最後には主のマカームへ戻ることが多い。巧みな転調は作品に豊かさを与える。

関連用語: チェシュニセイルタクシム

Genişleme 拡張 マカーム

マカームの音階が、カラールの下や高音域の最後の音の上へ延長されること。拡張された部分では、音階自身の音や、それ以外の音が使われることがある。

関連用語: 音階マカーム

Gerdâniye ゲルダニイェ 音と音程

ラストの1オクターヴ上にある音。西洋の記譜では高いソで書かれる。マカームMâhurの属音(ギュチュリュ)である。

関連用語: ラストティズオクターヴマフール マカーム

Gerdâniyebûselik makamı ゲルダーニイェブセリク・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がゲルダーニイェ(ソ)の複合マカーム。名はゲルダーニイェとブセリクを組み合わせたものである。調号はシのコンマ・フラットとファのバキイェ・シャープである。

関連用語: ゲルダーニイェブセリク マカーム複合マカームゲルダニイェブセリク・マカームデュギャーフ

Geveşt ゲヴェシュト 音と音程

マフールの音の1オクターヴ下。ファの5コンマ上(ファのキュチュク・ミュジェンネブ・シャープ)、ラストの4コンマ下にあたる。

関連用語: マフールウラクラスト

Girizgâh ギリズギャーフ 形式

導入部。作品の始めに楽器が演奏する開始部分、あるいは別の部分への移行を準備する部分。

関連用語: アラナグメタクシム

Gonca ゴンジャ 歌詞の言葉

まだ開いていない花、とくにバラのつぼみ。古典詩では若々しさと美しい人の口の象徴。開かずに終わるつぼみは、短い美しさも思わせる。

関連用語: Bir Gonca Femin Yâresi 物語ゴンジャ・フェム

Gonca-fem ゴンジャ・フェム 歌詞の言葉

つぼみの口をした。まだ開かないバラのつぼみのように小さく美しい口をもつこと(fem:口)。古典詩で美しい人に用いる定番の比喩で、デデ・エフェンディの作品 “Bir gonca-femin yâresi” に出てくる。

関連用語: Bir Gonca Femin Yâresi 物語ゴンジャヤーレ

Gonca-i-Rânâ makamı ゴンジャイ・ラーナー・マカーム マカーム

主音がネヴァ(レ)、属音がアジェム(ファ)の複合マカーム。調号に臨時記号はない。名は「美しいつぼみ」を意味する。

関連用語: ゴンジャイ・ラーナー マカーム複合マカームネヴァアジェムカラール

Göğüs 表面板 楽器

ウードやタンブールなどの弦楽器で胴の上面、すなわち表面板。多くは薄い木で作られ、音を響かせる役割を持つ。

関連用語: 共鳴胴駒

Güçlü ギュチュリュ マカーム

マカームの音階でカラールに次いで重要な音。旋律が頻繁に訪れ、半終止を行う中心となる音。AEÜ理論では多くの場合、音階を構成するテトラコードとペンタコードが接する音である。

関連用語: カラール仮終止マカームマカーム

Güldeste makamı ギュルデステ・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がヒュセイニ(ミ)の複合マカーム。調号にはレのバキイェ・シャープとファのキュチュク・ミュジェンネブ・シャープ(マフールの音)がある。名は「花束」を意味する。

関連用語: ギュルデステ マカーム複合マカームラストブセリクマフール

Gülizâr makamı ギュリザール・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がヒュセイニ(ミ)の複合マカーム。名は「バラの頬」を意味する。デュギャーフで終止するウッシャク、ベヤーティ、ヒュセイニと近縁である。

関連用語: ギュリザール マカーム複合マカームデュギャーフネヴァヒュセイニ・マカームカラール

Gülşen-i-Vefâ makamı ギュルシェニ・ヴェファー・マカーム マカーム

主音がイェギャーフ(レ)、属音がデュギャーフ(ラ)の複合マカーム。名は「誠実のバラ園」を意味する。調号にはシのキュチュク・ミュジェンネブ・フラット、ドとファのバキイェ・シャープがある。

関連用語: ギュルシェニ・ヴェファー マカーム複合マカームイェギャーフデュギャーフカラール

Gülzâr makamı ギュルザール・マカーム マカーム

主音がイェギャーフ(レ)、属音がデュギャーフ(ラ)の複合マカーム。名はペルシア語で「バラ園」を意味する。調号にはシのコンマ・フラットだけがある。

関連用語: ギュルザール マカーム複合マカームイェギャーフデュギャーフカラール

H

Habl-i zer ハブリ・ゼル 歌詞の言葉

金の綱、金の糸。habl は「綱」、zer は「金」の意。詩では輝く細い糸のたとえとして使われ、蜘蛛の二行詩では蜘蛛の巣の糸を表す。

関連用語: Örümcek (Tanbûrî Cemil Bey) 物語アンケブト

Hafif ハフィフ ウスール

32拍の大ウスール。8つのソフヤンが異なる形で続けて現れてできる(32/8、32/4、32/2)。進行は活発で、主に2番目のベステ、またペシュレヴ、キャール、イラーヒで使われる。

関連用語: ハフィーフ メトロノームベステキャール

Halile ハリレ 楽器

真鍮で作られた大きな一対のシンバル。テッケ音楽やメヴレヴィー・アーイニで使われる。

関連用語: ハリレ(シンバル) 楽器クデュム

Hamparsum notası ハンパルスム記譜法 記譜

ハンパルスム・リモンジヤン(1768~1839)が19世紀初頭に考案した、アルメニア文字から作られた記号で書く記譜法。七つの基本記号にもとづき、ラストからゲルダニイェまで、オクターヴを除いて14の音を示す。いくつかの音の位置は演奏によって柔軟である。メヴレヴィー・アーイニや多くの古典作品がこの記譜法で書き残された。[33]

関連用語: エブジェド記譜法カンテミール記譜法メシュク

Hâne ハーネ 形式

ペシュレヴやサズ・セマーイーシなどの器楽曲で、それぞれの後にテスリムが演奏される主要な部分。声楽曲の部分を指すのにも使われる。

関連用語: テスリムペシュレヴサズ・セマーイーシ

Hânende ハーネンデ 演奏

歌手、声楽家。声楽曲を歌う演奏者。

関連用語: サーゼンデセルハーネンデガゼルハーン

Hâvî ハーヴィー ウスール

64拍の大ウスール。名は「含むもの」を意味し、内部にソフヤン、ユリュク・セマーイー、ニーム・ハフィフなどのウスールを含むことに由来する。64/4拍子、より多くは64/2拍子の段階で、ペシュレヴや第1ベステに使われる。[34]

関連用語: ハーヴィー メトロノームニーム・ハフィフペシュレヴ

Hazin ハズィン 歌詞の言葉

物悲しい、哀しい、胸にしみる。ラフミ・ベイ最初の作品の歌詞は “Gül hazin…” で始まる。

関連用語: Gül Hazin Sünbül Perîşan 物語ペリーシャン

Hezeç ヘゼチ ウスール

22拍の大ウスール。イスマイル・ハックー・オズカンは22/4で6+4+4+4+4の拍グループとして示す。TDVイスラム百科事典は22拍のウスールに数え、エクレム・カラデニズは同じ名で44拍の型を示す。Miras-ı Sazのアーカイブにはこのウスールの作品はない。[35]

関連用語: ヘゼチ メトロノーム大ウスール

Hicaz ヒジャーズ 音と音程

チャルギャーフの5コンマ上にある間音(ドのキュチュク・ミュジェンネブ・シャープ)。1コンマ下はニム・ヒジャーズ(ドのバキイェ・シャープ)と呼ばれ、ヒジャーズのテトラコードでは多くの場合こちらが使われる。

関連用語: ニムヒジャーズのテトラコードヒジャーズ マカームキュチュク・ミュジェンネブ・シャープ

Hicaz dörtlüsü ヒジャーズのテトラコード 音と音程

キュチュク・ミュジェンネブ、増二度、キュチュク・ミュジェンネブ(S A S:5+12+5コンマ)からなるテトラコード。デュギャーフの上に置くと、デュギャーフ―ディク・キュルディ―ニム・ヒジャーズ―ネヴァの音を作る。

関連用語: テトラコード増二度ヒジャーズ マカーム

Hicaz makamı ヒジャーズ・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がネヴァ(レ)の、ヒジャーズのテトラコードに含まれる増二度の音程で知られるマカーム。ヒュマーユン、ウッザール、ズィルギュレリ・ヒジャーズとともにヒジャーズ系のマカーム群を成す。

関連用語: ヒジャーズ マカームヒジャーズのテトラコード増二度ヒジャーズ・ヒュマーユン マカームヒジャーズ・ウッザール マカーム

Hicaz-Zemzeme makamı ヒジャーズ・ゼムゼメ・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がヒュセイニ(ミ)の複合マカーム。名はヒジャーズとゼムゼメの色合いを合わせることを示す。調号にはシのキュチュク・ミュジェンネブ・フラットとドのバキイェ・シャープがある。

関連用語: ヒジャーズ・ゼムゼメ マカーム複合マカームヒジャーズ・マカームサバー・ゼムゼメ・マカームデュギャーフ

Hicazaşîrân makamı ヒジャーズアシーラーン・マカーム マカーム

主音がヒュセイニ・アシーラーン(ミ)、属音がデュギャーフ(ラ)の複合マカーム。名からわかるとおり、ヒジャーズの色合いを低音域のアシーラーンの音へ移す。調号にはシのキュチュク・ミュジェンネブ・フラット、ドとファのバキイェ・シャープがある。

関連用語: ヒジャーズアシーラーン マカーム複合マカームヒュセイニ・アシーラーンヒジャーズ・マカームデュギャーフ

Hicazbûselik makamı ヒジャーズブセリク・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がヒュセイニ(ミ)の複合マカーム。名からわかるとおりヒジャーズとブセリクの色合いを合わせる。調号にはシのキュチュク・ミュジェンネブ・フラットとドのバキイェ・シャープがある。

関連用語: ヒジャーズブセリク マカーム複合マカームヒジャーズ・マカームブセリク・マカームデュギャーフ

Hicâzî-Uşşak makamı ヒジャーズィー・ウッシャク・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名が示すとおりヒジャーズとウッシャクの色合いを合わせる。調号にはシのキュチュク・ミュジェンネブ・フラットとドのバキイェ・シャープがある。

関連用語: ヒジャーズィー・ウッシャク マカーム複合マカームヒジャーズ・マカームウッシャク・マカームデュギャーフ

Hicazkâr-Kürdî makamı ヒジャーズキャール・キュルディ・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名はヒジャーズキャールとキュルディの色合いを組み合わせたものである。調号にはラ、シ、ミのバキイェ・フラットがある。

関連用語: ヒジャーズキャール・キュルディ マカーム複合マカームヒジャーズキャール・マカームキュルディリヒジャーズキャール・マカームラスト

Hicazkâr makamı ヒジャーズキャール・マカーム マカーム

主音がラスト、属音がゲルダーニイェの移調マカーム。ズィルギュレリ・ヒジャーズの音階をラストの音に移調したものとされる。音階には2つのヒジャーズのテトラコードが含まれる。

関連用語: ヒジャーズキャール マカーム移調マカームヒジャーズ・ズィルギュレ マカーム

Hisar ヒサール 音と音程

ネヴァの5コンマ上、ヒュセイニの4コンマ下にある間音(レのキュチュク・ミュジェンネブ・シャープ)。ヒュッザームやスーズィナークなどのマカームで、ネヴァの上に置かれるヒジャーズのテトラコードに使われる。

関連用語: ネヴァヒュセイニヒサール マカームヒュッザーム マカーム

Hisarbûselik makamı ヒサールブセリク・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がヒュセイニ(ミ)の複合マカーム。名はそれが組み合わせるヒサールとブセリクの色合いに由来する。古典期から今日までペシュレヴ、セマーイー、シャルクで用いられてきた。

関連用語: ヒサールブセリク マカーム複合マカームブセリク・マカームヒサールカラールギュチュリュ

Holder koması ホルダー・コンマ 楽理

オクターヴを53等分した1つ分、約22.6セント。17世紀イギリスの理論家ウィリアム・ホルダーにちなむ。53等分では4、5、8、9ホルダー・コンマがAEÜのピタゴラス比による音程(バキイェ、キュチュク・ミュジェンネブ、ビュユク・ミュジェンネブ、タニニ)と1セント未満の差で一致するため、教育で「コンマ」といえば多くはこの単位を指す。このサイトの音も53等分で計算している。

関連用語: コンマピタゴラス・コンマ音律(ses düzeni)ツール

Hümâyun makamı ヒュマーユン・マカーム マカーム

ヒジャーズ系のマカームで、主音はデュギャーフ。音階はデュギャーフの上のヒジャーズのテトラコードと、ネヴァの上のブセリクのペンタコードからなる。

関連用語: ヒジャーズ・ヒュマーユン マカームヒジャーズ マカーム

Hüseynî ヒュセイニ 音と音程

ネヴァの1タニーニ上にある基本の音。西洋の記譜ではミで書かれる。ヒュセイニやブセリクのマカームの属音(ギュチュリュ)であり、その1オクターヴ下はヒュセイニ・アシーラーンと呼ばれる。

関連用語: ヒュセイニ・アシーラーンヒュセイニ マカームブセリク マカーム

Hüseynî-aşîrân ヒュセイニ・アシーラーン 音と音程

ヒュセイニの音の1オクターヴ下。西洋の記譜ではミで書かれる。短く「アシーラーン」とも呼ばれる。

関連用語: ヒュセイニイェギャーフアジェム・アシーラーン

Hüseynî makamı ヒュセイニ・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ、属音がヒュセイニ(ミ)のマカーム。ウッシャクの色合いを持ち、セイルはギュチュリュの周辺から始まり、高音域ではエヴィチ、下行時には多くの場合アジェムが使われる。

関連用語: ヒュセイニ マカームヒュセイニ下行・上行型セイル

Hüseynîaşîrân makamı マカーム・ヒュセイニアシュラン マカーム

カラル(終止音)がヒュセイニ・アシュラン(ミ)、ギュチリュ(支配音)がヒュセイニ(ミ)のマカーム。名はカラルの音に由来し、調号はシのコマ・フラットとファのバキイェ・シャープ。

関連用語: ヒュセイニアシーラーン マカームヒュセイニ・アシーラーンデュギャーフカラール

Hüseynîgülizâr makamı ヒュセイニギュリザール・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がヒュセイニ(ミ)の複合マカーム。名はヒュセイニとギュリザールの両マカームを組み合わせたものである。調号はヒュセイニと同じくシのコンマ・フラットとファのバキイェ・シャープである。

関連用語: ヒュセイニギュリザール マカーム複合マカームヒュセイニ・マカームギュリザール・マカームヒュセイニ

Hüzî makamı ヒュズィー・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がネヴァ(レ)のマカーム。調号にはシのコンマ・フラットだけがある。ウッシャクやベヤーティと同じ主音と属音を持つ。

関連用語: ヒュズィー マカームデュギャーフネヴァウッシャク・マカームベヤーティ・マカーム

Hüzzam-ı-Cedîd makamı ヒュッザーミ・ジェディード・マカーム マカーム

主音がウラク(ファのバキイェ・シャープ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名は「新しいヒュッザーム」を意味する。調号にはシのコンマ・フラット、ミのキュチュク・ミュジェンネブ・フラット、ファのバキイェ・シャープがある。

関連用語: ヒュッザーミ・ジェディード マカーム複合マカームヒュッザーム・マカームウラクセギャーフ

Hüzzam makamı ヒュッザーム・マカーム マカーム

主音がセギャーフ、属音がネヴァのマカーム。ネヴァの上のヒジャーズのテトラコード(ネヴァ―ヒサール―エヴィチ―ゲルダニイェ)が、深く重厚な色合いを与える。

関連用語: ヒュッザーム マカームセギャーフヒジャーズのテトラコード

I

Irak ウラク 音と音程

エヴィチの音の1オクターヴ下。ファの4コンマ上(ファのバキイェ・シャープ)にあたる。エヴィチ、フェラフナーク、ベステニギャールなどのマカームはウラクの音で終止する。

関連用語: エヴィチゲヴェシュトバキイェ・シャープフェラフナーク マカームエヴィチ マカーム

Iraksak ウラクサク ウスール

SymbTrコーパスで9/8拍子で記される9拍のウスールの名。アーカイブの唯一の例は、「Gözüm hasretle giryândır」という詞で始まるケマーニー・タトヨス・エフェンディのヒュッザムのシャルクィである。[36]

関連用語: ウラクサク メトロノームアクサク

Isfahan makamı イスファハン・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ、属音がネヴァの、ベヤーティとラストの色合いを併せ持つ古いマカームの一つ。

関連用語: イスファハン マカームベヤーティ マカーム

Isfahânek makamı イスファハーネク・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名はイスファハンの指小形である。調号にはシのコンマ・フラットがある。

関連用語: イスファハーネク マカーム複合マカームイスファハン・マカームデュギャーフネヴァ

İ

İcra イジュラ 演奏

作品を演奏したり歌ったりすること。これを行う人をイジュラジュ(演奏者)と呼ぶ。マカーム音楽の演奏は、譜面に書かれない装飾や表現によって豊かになる。

関連用語: タヴルハーネンデサーゼンデ

İkiz Aksak イキズ・アクサク ウスール

12拍の小ウスール。TDVとイスマイル・ハック・オズカンのウスール一覧では12拍のウスールに数えられる。アーカイブの例は、12/8拍子で記されたウゼイル・ハジベヨフのテュルキュ「Çırpınırdı Karadeniz」である。[37]

関連用語: イキズ・アクサク メトロノームアクサク小ウスール

İlahi イラーヒ 形式

テッケ(修道場)やモスク、宗教的な集まりで歌われる、多くは小ウスールで作られる宗教声楽曲。[38]

関連用語: テッケ音楽ドゥラックシュウル楽譜アーカイブのイラーヒの作品

İnici-çıkıcı seyir 下行・上行型セイル マカーム

旋律がギュチュリュや音階の中音域から始まり、高音域と低音域を行き来しながら終止するセイルの型。ベヤーティやヒュセイニなどのマカームがこの型にあたる。

関連用語: セイルギュチュリュベヤーティ マカームヒュセイニ マカーム

İnici seyir 下行型セイル マカーム

旋律が音階の高音域から始まり、一歩一歩カラールへ下りていくセイルの型。マフールやムハイイェルなどのマカームがこの型にあたる。

関連用語: セイル上行型セイルマフール マカームムハイイェル マカーム

K

Kaba カバ 楽理

低く太い音のこと。音の名前の前に付くと、その音の1オクターヴ下を示す(カバ・チャルギャーフなど)。楽器の最も低い音域を表すのにも使われる。

関連用語: ティズカバ・チャルギャーフオクターヴ

Kaba çârgâh カバ・チャルギャーフ 音と音程

チャルギャーフの音の1オクターヴ下。イェギャーフの1タニーニ(9コンマ)下にある音。西洋の記譜ではドで書かれ、低音楽器の最も低い音域で使われる。

関連用語: カバチャルギャーフイェギャーフ

Kabak kemane カバク・ケマネ 楽器

胴をヒョウタンをくり抜いて作り革を張った、膝の上に立てて弓で弾く民俗楽器。テケ地方の旋律と強く結びついている。

関連用語: カバク・ケマネ 楽器ケメンチェレバブテュルキュ

Kalenderî カレンデリー 形式

アーシュク文学やディーヴァーン文学のカレンデリー形式で書かれた詩に作曲された声楽曲。メフテルのレパートリーにも見られ、アーカイブの作品はマフムト2世とヌマン・アーによるもの。[39]

関連用語: 声楽曲メフテル楽譜アーカイブのカレンデリーの作品

Kantemir notası カンテミール記譜法 記譜

ディミトリエ・カンテミール(1673~1723)が著書『Kitâbu 'İlmi'l-Mûsikî 'alâ Vechi'l-Hurûfât』(文字による音楽学の書)で用いた文字譜。音は文字で、音価は数字で書かれ、ラストからゲルダニイェまでの1オクターヴに17の音がある。カンテミールはこの記譜法で当時の数百のペシュレヴやサズ・セマーイーシを書き残した。同時代のナーイー・オスマン・デデ(1729年没)の記譜法もこれに似ている。[24]

関連用語: エブジェド記譜法ハンパルスム記譜法ペシュレヴAcemtarab Peşrev (Dimitri Kantemiroğlu) 作品例

Kanto カント 形式

19世紀末のイスタンブールのトゥルアト(即興劇)劇場で、主に女性歌手が歌い、踊りとともに披露した軽快な歌。名称はイタリア語のcanto(歌)に由来し、歌詞は多くが音節韻律による。[40]

関連用語: シャルクィ声楽曲楽譜アーカイブのカントの作品

Kanun カーヌーン 楽器

台形の胴を持ち、多くは24~27のコースがあり、各コースに3本ずつの弦が張られた、指にはめたピックで演奏する弦楽器。マンダルによって音を小さな段階で調整する。このサイトではブラウザで演奏できる。[41]

関連用語: カーヌーン 楽器マンダルコースユクスュク

Kapalı Curcuna カパル・ジュルジュナ ウスール

ジュルジュナ・ウスールの「閉じた」打ち方。イスマイル・ハック・オズカンはウスール一覧でアチュク(開いた)・ジュルジュナと区別している。10拍で、アーカイブでは10/8拍子(2曲は10/16拍子)で記され、ここに収められた曲はすべてシャルクィである。[42]

関連用語: ジュルジュナカパル・ジュルジュナ メトロノームシャルクィ

Kâr キャール 形式

声楽曲の中で最も大規模で華やかな種類。一般に広いテレンヌュムの部分と大ウスールで作られ、作曲家の技巧を示す。[43]

関連用語: キャールチェテレンヌュム大ウスール楽譜アーカイブのキャールの作品Gül Bî-Rûh-i Yâr (Abdülkadir Meragi) 作品例

Kâr-ı nâtık キャール・ィ・ナーティク 形式

歌詞にマカームやウスールの名が現れ、その名が出るたびにそのマカームとウスールへ移って作曲される大規模な声楽曲。多くはラストで始まり、デデ・エフェンディの作品には26、アフメト・アヴニ・コヌクの作品には119のマカームが含まれる。[44]

関連用語: キャール転調楽譜アーカイブのキャール・ィ・ナーティクの作品Rast Getirip Fend ile Seyretti (Hammâmîzâde İsmâil Dede Efendi) 作品例

Kâr-ı nev キャール・ィ・ネヴ 形式

「新しいキャール」を意味する名称。デデ・エフェンディのラスト・マカーム、アール・デュイェク・ウスールによる「Gözümde dâim hayâl-i cânâ」がこの名で知られ、作曲家の新たな試みを示す作品の一つとされる。[45]

関連用語: キャールテレンヌュム楽譜アーカイブのキャール・ィ・ネヴの作品Gözümde Dâim Hayâl-i Cânâ (Hammâmîzâde İsmâil Dede Efendi) 作品例

Karadeniz kemençesi 黒海ケメンチェ 楽器

細長い胴に3本の弦を張り、立てて持ち弓で弾く東黒海地方の楽器。ホロンやケメンチェの曲の楽器であり、古典ケメンチェとは別の楽器である。

関連用語: 黒海ケメンチェ 楽器ケメンチェテュルキュ舞踊曲

Karar カラール マカーム

マカームが旋律を終える音、そこで止まると完結した感じを与える音。マカームの「家」にあたる。終止音とも呼ばれる。

関連用語: ギュチュリュ仮終止マカームマカーム

Karcığar makamı カルジュガル・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ、属音がネヴァの複合マカーム。音階はウッシャクのテトラコードと、ネヴァの上のヒジャーズのペンタコードからなる。民俗音楽でも非常に親しまれている。

関連用語: カルジュガル マカームウッシャクのテトラコードヒジャーズのテトラコード

Kârçe キャールチェ 形式

キャールの小型と見なされる、より短く、より小さなウスールで作られる声楽曲。

関連用語: キャール声楽曲楽譜アーカイブのキャールチェの作品

Kaside カスィーデ 形式

宗教音楽で、詩がウスールなしに即興的に歌われる形式。声楽によるタクシムの性格を持つ。

関連用語: ガゼルテッケ音楽

Kaşık カシュク(スプーン) 楽器

2本の木のスプーンを指の間で打ち合わせてリズムを刻む民俗楽器。コンヤ、スィリフケ、エーゲ地方の踊りの曲で用いられる。

関連用語: カシュク(スプーン) 楽器舞踊曲ウスール

Katikofti カティコフティ ウスール

ミュセッメン・ウスールの古い名。8/8拍子で記され、セマーイー1つとテュルク・アクサウ1つからなる8拍の小ウスールである。ギリシア語起源のこの語がなぜ音楽用語として使われたのかはわかっていない。[46]

関連用語: ミュセッメンカティコフティ メトロノーム

Kaval カヴァル 楽器

リードを持たず、両端が開いた長い管を口の脇にあてて吹く民俗管楽器。羊飼いの楽器として知られる。

関連用語: カヴァル 楽器ネイ

Ke ケ ウスール

テクよりさらに軽い打拍。カーとも発音される。ソフヤン・ウスールの「デュム―テク―ケ」という数え方に見られる。

関連用語: テクデュムソフヤン メトロノーム

Keman ケマン 楽器

西洋起源の擦弦楽器。19世紀からトルコ音楽で広く使われ、独自の演奏様式で弾かれる。

関連用語: バイオリン 楽器ケメンチェ

Kemençe ケメンチェ 楽器

古典トルコ音楽で用いられる、洋梨形の小さな胴と3本の弦を持ち、膝の上に縦に構えて弓で弾く楽器。弦は横から爪で押さえられる。黒海地方のカラデニズ・ケメンチェシは別の民俗楽器である。

関連用語: 古典ケメンチェ 楽器黒海ケメンチェ 楽器レバブ

Kırık hava クルック・ハワ 形式

特定のウスールに従い、規則的なリズムを持つ民俗音楽の旋律。テュルキュや踊りの曲の多くはこの種類である。

関連用語: ウズン・ハワテュルキュウスール

Kız ahengi クズ・アーヘンギ 演奏

楽譜でソと書かれるラスト音がラの高さで響くアーヘンク。マンスールのアーヘンクより全音高く、ボラーヘンクより低い。クズ・ネイと呼ばれるネイの名からその名を取っている。

関連用語: アーヘンクマンスール

Klarnet クラリネット 楽器

シングルリードのマウスピースで吹く、キー付きの管楽器。19世紀に軍楽隊とともにオスマン帝国に入った。トルコ音楽では主に低く調律されたソ(G)管クラリネットで、ファスルとタクスィームの伝統が形づくられた。

関連用語: クラリネット 楽器タクシムファスル・ヘイェティムズィカ・イ・フュマーユン

Klasik Türk müziği 古典トルコ音楽 歴史と機関

オスマン宮廷、テッケ、都市の環境の中で発展した、マカームとウスールの体系に基づく芸術音楽の伝統。トルコ芸術音楽、トルコ・ムーシキーシ、オスマン音楽などの名でも呼ばれる。

関連用語: マカームウスールファスル時代

Koma コンマ 楽理

マカーム音楽で音程を測るために使われる小さな単位で、全音(タニーニ)は9コンマとされる。アレル=エズギ=ウズディレク理論はピタゴラス比で音を構成する(ピタゴラス・コンマは約23.5セント)。オクターヴを53の等しい部分に分割すること(ホルダー・コンマ、約22.6セント)はこの体系と1セント未満の差で一致し、実際に、このサイトでも用いられている。

関連用語: 音程ホルダー・コンマピタゴラス・コンマタニーニアレル=エズギ=ウズディレク体系オクターヴツール

Koma bemol コンマ・フラット 記譜

書かれた音を1コンマ低くするAEÜの臨時記号。セギャーフの音(シのコンマ・フラット)はこの記号で書かれる。

関連用語: コンマ・シャープ臨時記号セギャーフ

Koma diyez コンマ・シャープ 記譜

書かれた音を1コンマ高くするAEÜの臨時記号。

関連用語: コンマ・フラット臨時記号

Kontrbas コントラバス 楽器

擦弦楽器の中で最も大きく、最も低い音を出す楽器。立って垂直に構えて弾く。トルコ音楽のファスルやラジオの楽団で、合奏の最も低い声部を担った。

関連用語: コントラバス 楽器ファスル・ヘイェティケマン

Kopuz コプズ 楽器

トルコ系民族の知られる限り最古の弦楽器の一つ。デデ・コルクトの物語にオザン(吟遊詩人)の楽器として登場する。バーラマやドンブラなど多くの棹のある弦楽器の祖とされる。

関連用語: コプズ 楽器バーラマ棹共鳴胴

Koşma コシュマ 形式

民衆詩で最も広く用いられる詩形。通常11音節の四行連からなり、サズの伴奏で歌われるために書かれる。コシュマを歌詞とするテュルキュのほか、古典の作曲家がウスールをつけて作曲したコシュマもある。[47]

関連用語: テュルキュバーラマ楽譜アーカイブのコシュマの作品

Köçekçe キョチェクチェ 形式

キョチェク(踊り手)の踊りに伴奏するため、多くは同じマカームで異なるウスールのテュルキュやシャルクィを次々に並べてできた作品の連なり。

関連用語: ファスルテュルキュ楽譜アーカイブのキョチェクチェの作品

Köprü arkası sesi 駒の裏の音 演奏

カーヌーンで、駒の裏側(駒とテールピースの間)にある短い弦の部分をピックではじいて出す、短く乾いた高い音。駒の裏打ちとも呼ばれる。特に軽快でリズミカルな曲で合間のアクセントとして入れられ、シェルペやチェキメとは別の奏法である。バーチャル・カーヌーンでは駒の右側の短い弦に触れて試せる。

関連用語: カーヌーン 楽器カーヌーンムズラプマンダル

Kös キョス 楽器

メフテル楽団の中で最も大きい太鼓。銅の鍋形の胴を持ち、ばちで演奏する。

関連用語: キョス(大ティンパニ) 楽器メフテルナッカーレ

Kûçek makamı キューチェク・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がチャルギャーフ(ド)の複合マカーム。主音、属音、調号(シのコンマ・フラット、レのキュチュク・ミュジェンネブ・フラット)の点でサバー・マカームと同じ枠組みを共有する。

関連用語: キューチェク マカーム複合マカームサバー・マカームデュギャーフチャルギャーフ

Kudüm クデュム 楽器

銅で作られ、皮を張った2つの小さな半球形の太鼓からなる打楽器。2本のばちで演奏する。メヴレヴィー・アーイニでウスールを保つ。[48]

関連用語: クデュム 楽器クデュムゼンバシュザーメウスール

Kudümzenbaşı クデュムゼンバシュ 演奏

メヴレヴィーのムトリブでクデュムを演奏し、アーイニのウスールとテンポを導く人。

関連用語: クデュムムトリブ

Küçük mücenneb キュチュク・ミュジェンネブ 音と音程

5コンマの音程。略号はS。ウッシャクのテトラコードではセギャーフとチャルギャーフの間、ヒジャーズのテトラコードでは最初と最後の音程がキュチュク・ミュジェンネブである。

関連用語: 音程バキイェビュユク・ミュジェンネブヒジャーズのテトラコード聴音トレーニング

Küçük mücenneb bemol キュチュク・ミュジェンネブ・フラット 記譜

AEÜの記譜で音を4コンマ低くする臨時記号。ヒジャーズのテトラコードにあるディク・キュルディの音(シのキュチュク・ミュジェンネブ・フラット)はこの記号で書かれる。

関連用語: キュチュク・ミュジェンネブバキイェ・フラットヒジャーズのテトラコード臨時記号

Küçük mücenneb diyez キュチュク・ミュジェンネブ・シャープ 記譜

AEÜの記譜で音を5コンマ高くする臨時記号。マフール(ファのキュチュク・ミュジェンネブ・シャープ)とヒジャーズ(ドのキュチュク・ミュジェンネブ・シャープ)の音はこの記号で書かれる。

関連用語: キュチュク・ミュジェンネブマフールバキイェ・シャープ臨時記号

Küçük usul 小ウスール ウスール

一般に2拍から15拍程度までのウスール(ソフヤン、アクサク、デュイェキ、ジュルジュナなど)。シャルクィ、テュルキュ、サズ・セマーイーシなどの作品で使われる。

関連用語: 大ウスールウスール

Küpe キュペ 形式

アフメト・アヴニ・コヌクの119のマカームからなる『ラスト・キャール・ィ・ナーティク』(フィフリスティ・マカーマート)で、それぞれ一つのマカームを紹介する各部分の呼び名。詞もコヌクによるもので、その多くにマカーム名が現れる。アーカイブではキュペの一つひとつが独立した作品として収められている。[49]

関連用語: キャール・ィ・ナーティクマカーム

Kürdî キュルディ 音と音程

デュギャーフの4コンマ(バキイェ)上にある間音。西洋の記譜ではシのバキイェ・フラット(シの5コンマ下)で書かれる。キュルディのテトラコードや、ニハヴェンド、キュルディなどのマカームを特徴づける。

関連用語: バキイェ・フラットキュルディのテトラコードキュルディ マカームニハヴェンド マカーム

Kürdî dörtlüsü キュルディのテトラコード 音と音程

バキイェと2つのタニーニ(B T T:4+9+9コンマ)からなるテトラコード。デュギャーフの上に置くと、デュギャーフ―キュルディ―チャルギャーフ―ネヴァの音を作る。

関連用語: テトラコードキュルディ マカームキュルディ

Kürdî-Gerdâniye makamı キュルディ・ゲルダーニイェ・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がチャルギャーフ(ド)の複合マカーム。名はキュルディとゲルダーニイェを組み合わせたものである。調号にはシのコンマ・フラットとファのバキイェ・シャープがある。

関連用語: キュルディ・ゲルダーニイェ マカーム複合マカームキュルディゲルダニイェデュギャーフ

Kürdî makamı キュルディ・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ、属音がネヴァのマカーム。音階はキュルディのテトラコードと、ネヴァの上のブセリクのペンタコードからなる。最初の音程がバキイェであることが、独特の色合いを与える。

関連用語: キュルディ マカームキュルディのテトラコードバキイェ

Kürdîlihicazkâr makamı キュルディリヒジャーズキャール・マカーム マカーム

主音がラスト、属音がチャルギャーフの移調マカーム。キュルディの色合いをラストの音に移調したものである。特に20世紀の歌曲(シャルクィ)で多く使われた。

関連用語: キュルディリヒジャーズキャール マカーム移調マカームキュルディ マカーム

L

Lenk Fahte レンク・ファフテ ウスール

10拍の小ウスール。内に隠れた跛行性のためアクサク・ファフテ、ファフテの半分であるためニーム・ファフテとも呼ばれる。多くは10/4拍子で記され、ペシュレヴ、ベステ、アーイン(儀礼曲)で使われ、ナクシュ・ベステの伝統的なウスールである。[50]

関連用語: レンク・ファフテ メトロノームファフテナクシュ

Longa ロンガ 形式

バルカンおよびルメリ起源の、速く軽快な2/4拍子の器楽曲。ハーネとテスリムの構成で書かれる。20世紀にはファスルの終わりでよく演奏された。

関連用語: 器楽曲シルトハーネ楽譜アーカイブのロンガの作品Nikrîz Longa (Tanbûrî Cemil Bey) 作品例

M

Mâhur マフール 音と音程

ヒュセイニの1タニーニ上にある間音。ファの5コンマ上(ファのキュチュク・ミュジェンネブ・シャープ)、ゲルダニイェの4コンマ下にあたる。マカームMâhurを特徴づける音で、その1オクターヴ下はゲヴェシュトと呼ばれる。

関連用語: ゲヴェシュトエヴィチマフール マカーム

Mâhur makamı マフール・マカーム マカーム

主音がラスト、属音が高いゲルダニイェのマカーム。音階はラストの上のチャルギャーフのペンタコードと、ネヴァの上のチャルギャーフのテトラコードからなる。下行型のセイルで、長音階を思わせる。

関連用語: マフール マカームマフールチャルギャーフのテトラコード下行型セイル

Mâhurbûselik makamı マフールブセリク・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がヒュセイニ(ミ)の複合マカーム。名からわかるとおりマフールとブセリクの色合いを合わせる。調号にはファのキュチュク・ミュジェンネブ・シャープ(マフールの音)がある。

関連用語: マフールブセリク マカーム複合マカームマフール・マカームブセリク・マカームマフール

Makam マカーム マカーム

特定の音階、主音(カラール)と属音(ギュチュリュ)、そして旋律がこの音階の中でどのように動くかを定める進み方(セイル)の規則から成る旋律体系。トルコ音楽には数百のマカームの名前が知られているが、実際に広く使われているのはその一部である。[51]

関連用語: 音階カラールギュチュリュセイルマカーム

Mandal マンダル 楽器

カーヌーンで各コースの端にある、上げ下げすることで弦の振動する長さを変える小さな金属の腕。多くのカーヌーンでは半音が6つのマンダルに分けられ、1マンダルは約17セントで、理論上のコンマ(約22.6セント)より少し小さい。マンダルは演奏中にも上げ下げできる。

関連用語: カーヌーンコースコンマカーヌーン 楽器

Mandra マンドラ 形式

マンドゥラとも呼ばれ、多くは7拍のデヴリ・トゥラン・ウスールで演奏される舞踊曲。デヴリ・トゥラン・ウスールそのものもこの名で呼ばれる。アーカイブの例はラヴタジュ・アンドンのヒジャーズ・マンドラ。[52]

関連用語: クルック・ハワデヴリ・ヒンディ楽譜アーカイブのマンドラの作品

Mansur マンスール 演奏

低く豊かな音を持つネイの管の長さ、およびそのアーヘンク。楽譜でソと書かれるラスト音はソの高さで響き、つまり書かれた高さのまま聞こえる。ボラーヘンクより低く、メヴレヴィー・アーイニでよく選ばれる。

関連用語: アーヘンクシャー・アーヘンギネイ

Marş 行進曲 形式

規則的で力強いリズムをもつ、行進に適した曲。トルコ音楽ではメフテルの曲から19世紀の吹奏楽団の行進曲、「ジェッディン・デデン」、「イスティクラール行進曲」(トルコ国歌)に至る幅広いレパートリーがある。[53]

関連用語: メフテルムズィカ・イ・フュマーユン楽譜アーカイブの行進曲の作品

Mâverâünnehr makamı マーヴェラーユンネフル・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がネヴァ(レ)のマカーム。名は中央アジアのマー・ワラー・アンナフル地方に由来する。調号に臨時記号はない。

関連用語: マーヴェラーユンネフル マカームラストネヴァカラールギュチュリュ

Mecmua メジュムア 歴史と機関

作曲された詩(ギュフテ)を、マカーム・ウスール・作曲家の情報とともに集めた写本または刊本。楽譜が広く使われなかった時代に、作品の記録をたどる主要な資料の一つである。

関連用語: エドヴァールメシュク

Mehter メフテル 歴史と機関

オスマンの軍楽隊。ダウル、キョス、ナッカーレ、ズルナ、ラッパ、シンバルなどからなる。1826年に廃止され、20世紀に再び復興された。[54]

関連用語: キョスナッカーレズルナムズィカ・イ・フュマーユン

Mersiye メルスィイェ 形式

故人を悼み讃えて書かれる哀悼詩、およびその詩に作曲された作品。宗教音楽では特に、ムハッラム月にテッケで歌われる、フサインとカルバラーの殉教者のためのメルスィイェが重要な位置を占める。[55]

関連用語: テッケ音楽イラーヒ楽譜アーカイブのメルスィイェの作品

Mertebe メルテベ 記譜

ウスールの時間の単位を示す数、すなわち拍子の分母:28/4拍子のデヴリ・ケビールではメルテベは4、28/8拍子の形では8。9/8拍子のアクサクでは8、9/4拍子のアウル・アクサクでは4。同じウスールでも異なるメルテベで書くことで、遅くしたり速くしたりできる。

関連用語: 小節ウスールアクサクデヴリ・ケビール

Meşk メシュク 演奏

師が作品を歌い、弟子がそれを繰り返して覚える、譜面に頼らない伝統的な教授法。ウスールを打ちながら行われる。作品は世代から世代へ、多くはメシュクによって伝えられてきた。[56]

関連用語: ウスールを打つメシュクハーネハーネンデ

Meşkhâne メシュクハーネ 歴史と機関

メシュクが行われる場所、すなわち師が弟子に作品を教える場所。この目的で作られた音楽団体を指すのにも使われる。

関連用語: メシュクハーネ(3D)メシュクダーリュルエルハーン

Mevlevî âyini メヴレヴィー・アーイニ 形式

メヴレヴィーのセマー(旋回舞踏)の際に演奏される大規模な宗教作品。ナート、ネイのタクシム、ペシュレヴで始まり、4つのセラームの後、最後のペシュレヴと最後のユリュク・セマーイーで終わる。

関連用語: セラームナートセマームトリブメヴレヴィーハーネ楽譜アーカイブのメヴレヴィー・アーイニの作品An Rûz Bâmdâdî... (Neyzen Hüseyin Fahreddin Dede) 作品例

Mevlevî Evferi メヴレヴィー・エヴフェリ ウスール

エヴフェル・ウスールの重い段階で、9/4拍子で記される(アウル・エヴフェル)。メヴレヴィー・アーイニの第2セラームのほぼ不変のウスールである。第2セラームはふつう、ウスールの後半部分であるテュルク・アクサウから始まる。[5]

関連用語: メヴレヴィー・エヴフェリ メトロノームエヴフェルアウル・エヴフェルセラーム

Mevlevîhâne メヴレヴィーハーネ 歴史と機関

メヴレヴィー修行者のテッケ。アーイニが演奏され、音楽の教育が続けられた重要な中心地である。ガラタ、イェニカプ、コンヤのメヴレヴィーハーネがよく知られている。[57]

関連用語: メヴレヴィー・アーイニセマームトリブ

Mey メイ 楽器

幅の広いダブルリードを持ち、柔らかく物悲しい音の、胴の短い民俗管楽器。

関連用語: メイ 楽器ズルナ

Meyan メヤーン 形式

シャルクィやベステで、多くは3行目の詩句にあたり、旋律が高音域へ上がる、あるいは別のマカームへ転調する部分。ミヤーンとも呼ばれる。

関連用語: シャルクィ転調ナカラート

Mızıka-yı Hümâyun ムズィカ・イ・フュマーユン 歴史と機関

1826年のメフテル廃止後に設立されたオスマン宮廷の楽団および音楽学校。ジュゼッペ・ドニゼッティの指導のもとで西洋音楽の教育を行った。

関連用語: メフテルエンデルン

Mızrap ムズラプ 楽器

弦楽器で弦をはじいて振動させるための道具。カーヌーンではユクスュクに挟んで使い、ウードでは伝統的に鷲の羽根、今日では多くはプラスチックで作られる。

関連用語: テゼネユクスュクウード

Mi'râciye ミーラージイェ 形式

預言者ムハンマドのミーラージュ(昇天)を語る詩、およびその詩による宗教曲。最も有名なのはナーイー・オスマン・デデのミーラージイェで、ミーラージュの夜にメヴリトのように歌われ、七つのマカームによる部分とその間のテヴシーフからなる。[58]

関連用語: テヴシーフナート楽譜アーカイブのミーラージイェの作品Pes Heman (Nâyî Osman Dede) 作品例

Muhâlif makamı ムハーリフ・マカーム マカーム

ラスト(ソ)で終止し、属音がチャルギャーフ(ド)の複合マカーム。名は「逆らうもの」を意味する。調号にはシのコンマ・フラットだけがある。

関連用語: ムハーリフ マカーム複合マカームラストチャルギャーフセギャーフ

Muhammes ムハンメス ウスール

32拍の大ウスール(32/4拍子)。ベステやペシュレヴで使われる。

関連用語: ムハムメス メトロノーム大ウスール

Muhayyer ムハイイェル 音と音程

デュギャーフの1オクターヴ上にある音。西洋の記譜では高いラで書かれる。マカームMuhayyerとMuhayyerkürdîの旋律はこの音から始まる。

関連用語: デュギャーフティズムハイイェル マカームムハイイェルキュルディ マカーム

Muhayyer makamı ムハイイェル・マカーム マカーム

ヒュセイニ・マカームの音階を用い、主音がデュギャーフのマカーム。セイルが高いムハイイェルの音から始まり下降することで知られる。

関連用語: ムハイイェル マカームムハイイェル下行型セイル

Muhayyerbûselik makamı ムハイイェルブセリク・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がムハイイェル(ラ)の複合マカーム。名はムハイイェルとブセリクの色合いを組み合わせたものである。調号にはシのコンマ・フラットとファのバキイェ・シャープがある。

関連用語: ムハイイェルブセリク マカーム複合マカームムハイイェル・マカームブセリク・マカームデュギャーフ

Muhayyerkürdî makamı ムハイイェルキュルディ・マカーム マカーム

キュルディの音階を用い、主音がデュギャーフのマカーム。セイルが高いムハイイェルの音から始まり下降する点でキュルディと区別される。

関連用語: ムハイイェルキュルディ マカームキュルディ マカーム下行型セイル

Muhayyersünbüle makamı ムハイイェルスュンビュレ・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がムハイイェル(ラ)の複合マカーム。名はムハイイェルとスュンビュレの音に由来する。調号にはシのコンマ・フラットとレのキュチュク・ミュジェンネブ・フラットがある。

関連用語: ムハイイェルスュンビュレ マカーム複合マカームムハイイェルスュンビュレデュギャーフ

Murabba ムラッバ 形式

4行の詩節からなる詩の形式、およびこの形式で作られた作品。古典ファスルのベステの多くはムラッバ形式の歌詞を持つ。

関連用語: ベステ声楽曲楽譜アーカイブのムラッバの作品

Mûsikî ムーシキー 楽理

オスマン・トルコ語とアラビア語で「音楽」を意味する語。「トルコ・ムーシキーシ」「オスマン・ムーシキーシ」のような呼び方や、古い作品の題名に見られる。

関連用語: 古典トルコ音楽

Mutrib ムトリブ 演奏

楽器を奏でる人、または歌う人、音楽家。古典詩や歌詞ではこの意味でよく使われる(“Ey mutrıb-ı zevk-âşinâ”)。メヴレヴィーハーネでは、アーイニを演奏する楽器奏者と歌い手の集団、およびセマーハーネを見下ろす、彼らが座る高くなった場所も指す。

関連用語: Ey Mutrib-i Zevk Âşinâ 物語ゼヴク・アーシナーメヴレヴィー・アーイニクデュムゼンバシュネイゼンバシュアーインハーン

Müberka makamı ミュベルカー・マカーム マカーム

イェギャーフ(レ)で終止し、属音がデュギャーフ(ラ)の複合マカーム。調号にはシのバキイェ・フラット(キュルディの音)だけがある。

関連用語: ミュベルカー マカーム複合マカームイェギャーフデュギャーフキュルディ

Mücenneb ミュジェンネブ 音と音程

タニーニ(9コンマ)とバキイェ(4コンマ)の間にある音程の総称。キュチュク・ミュジェンネブ(5コンマ、S)とビュユク・ミュジェンネブ(8コンマ、K)の2種類がある。

関連用語: キュチュク・ミュジェンネブビュユク・ミュジェンネブ音程コンマ聴音トレーニング

Mülâzime ムラーズィメ 形式

特にペシュレヴで各ハーネの後に繰り返される部分の古い呼び方。今日ではテスリムと呼ばれることが多い。

関連用語: テスリムハーネ

Mürekkep-Isfahan makamı ミュレッケプ・イスファハン・マカーム マカーム

主音がイェギャーフ(レ)、属音がデュギャーフ(ラ)の複合マカーム。名にある「ミュレッケプ」(複合の)という語は、イスファハンの複合形であることを示す。低音域で終止する。

関連用語: ミュレッケプ・イスファハン マカーム複合マカームイスファハン・マカームイェギャーフデュギャーフ

Mürekkep Nîm Sofyan ミュレッケプ・ニーム・ソフヤン ウスール

6拍の小ウスール。TDVイスラム百科事典とイスマイル・ハックー・オズカンのウスール一覧では、ユリュク・セマーイーとともに6拍のウスールに数えられる。名は「複合のニーム・ソフヤン」を意味し、Miras-ı Sazのアーカイブにはこのウスールの作品はない。[59]

関連用語: ミュレッケプ・ニーム・ソフヤン メトロノームニム・ソフヤンユリュク・セマーイー・ウスール小ウスール

Mürekkep Semâî ミュレッケプ・セマーイー ウスール

9拍の小ウスール。名は「複合のセマーイー」を意味する。イスマイル・ハックー・オズカンは9/8で3打として示す:3拍のデュム1つと、それぞれ3拍のテク2つ。TDVイスラム百科事典は9拍のウスールに数え、Miras-ı Sazのアーカイブにはこのウスールの作品はない。[60]

関連用語: ミュレッケプ・セマーイー メトロノームセマーイー・ウスール小ウスール

Mürekkep Sofyan ミュレッケプ・ソフヤン ウスール

12拍の小ウスール。TDVとイスマイル・ハック・オズカンの一覧では「複合ソフヤン」(birleşik sofyan)の名で12拍のウスールに含まれる。アーカイブの例は、12/8拍子で記されたハジュ・アーリフ・ベイのウスファハーンのシャルクィ「Canda hâsiyyet mi var」である。[37]

関連用語: ミュレッケプ・ソフヤン メトロノームソフヤン

Müsemmen ミュセッメン ウスール

8/8拍子で記される8拍の小ウスール。セマーイーとテュルク・アクサウが結びついてできている。ハジュ・アーリフ・ベイが見いだし最初に用いたとされ、カティコフティの名でも知られる。主にシャルクィ、テュルキュ、イラーヒで使われる。[46]

関連用語: ミュセムメン メトロノームカティコフティテュルク・アクサウ

Müstear makamı ミュステアル・マカーム マカーム

主音がセギャーフ(シのコンマ・フラット)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。セギャーフ系に属し、セギャーフやヒュッザームと同じくこの音で終止する。

関連用語: ミュステアル マカーム複合マカームセギャーフ・マカームヒュッザーム・マカームセギャーフカラール

N

Nağme ナグメ 楽理

旋律、メロディー。また単一の音や音の連なりを指すこともある。「アラナグメ」のような複合語にも見られる。

関連用語: アラナグメセイル

Nağme-i sâz ナーメイ・サーズ 歌詞の言葉

楽器の調べ。nağme は「旋律、調べ」、sâz は「楽器」の意。

関連用語: Bir Sihr-i Tarâb 物語スィフリ・タラブ

Nakarat ナカラート 形式

シャルクィやテュルキュで、各詩節の後に同じ形でそのまま繰り返される詩句や部分。

関連用語: シャルクィメヤーンテスリム

Nakış ナクシュ 形式

一部の声楽形式(ナクシュ・ベステ、ナクシュ・ユリュク・セマーイーなど)の前に付く語。これらの作品では、歌詞・テレンヌュム・ウスールの構成が通常より装飾的で変化に富む。

関連用語: ベステユリュク・セマーイーテレンヌュム楽譜アーカイブのナクシュの作品

Nakkare ナッカーレ 楽器

メフテルや古い宮廷音楽で使われる、鍋形の小さな一対の太鼓。

関連用語: ナッカーレ 楽器メフテルキョス

Na't ナート 形式

預言者ムハンマドを讃える詩、およびこの詩による作品。メヴレヴィー・アーイニは、イトリーのラスト・マカームによる『ナート・ィ・メヴラーナー』が歌われることから始まる。

関連用語: メヴレヴィー・アーイニナートハーン

Na'thân ナートハーン 演奏

メヴレヴィー・アーイニの始めに『ナート・ィ・メヴラーナー』を独唱するハーネンデ。

関連用語: ナートアーインハーン

Nazariyat 楽理 楽理

音程・音・マカーム・ウスールがどのように定義され、分類されるかを研究する学問分野。トルコのマカーム音楽で今日最も広く教えられている音楽理論は、アレル=エズギ=ウズディレク体系である。

関連用語: アレル=エズギ=ウズディレク体系マカームウスールエドヴァール

Nefes ネフェス 形式

アレヴィーとベクタシーのジェムなどの儀式で歌われる、多くは音節韻律による神秘主義的な曲で、スンナ派のテッケにおけるイラーヒに相当する。小ウスールで作曲され、旋律は民俗音楽に近い。[61]

関連用語: イラーヒテッケ音楽バーラマ楽譜アーカイブのネフェスの作品

Nev-civân ネヴ・ジヴァーン 歌詞の言葉

初々しい若者、青年。nev は「新しい、みずみずしい」、civân は「若い」の意。ラフミ・ベイ最後の歌は “Bir nev-civânsın” で始まる。

関連用語: Bir Nevcivansın 物語シュールーヒ・レヴァーン

Nevâ ネヴァ 音と音程

ラストの1ペンタコード(31コンマ)上にある基本の音。西洋の記譜ではレで書かれる。ラスト、ウッシャク、ヒジャーズ、ニハヴェンドなど多くのマカームの属音(ギュチュリュ)である。

関連用語: ギュチュリュイェギャーフネヴァ マカームラスト マカーム

Nevâ makamı ネヴァ・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ、属音がネヴァの、セイルがネヴァの音の周辺に集中する古いマカームの一つ。ウッシャクやヒュセイニと近い関係にある。

関連用語: ネヴァ マカームネヴァ

Nevâbûselik makamı ネヴァブセリク・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名が示すとおりネヴァとブセリクの色合いを合わせる。調号にはシのコンマ・フラットとファのバキイェ・シャープがある。

関連用語: ネヴァブセリク マカーム複合マカームネヴァ・マカームブセリク・マカームデュギャーフ

Nevâkürdî makamı ネヴァキュルディ・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名はネヴァとキュルディの色合いを合わせることを示す。調号にはシのコンマ・フラットとファのバキイェ・シャープがある。

関連用語: ネヴァキュルディ マカーム複合マカームネヴァ・マカームキュルディデュギャーフ

Nev'eser makamı ネヴエセル・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名は「新しい作品」を意味する。調号にはシとミのキュチュク・ミュジェンネブ・フラット、ドとファのバキイェ・シャープがある。

関連用語: ネヴエセル マカーム複合マカームラストネヴァカラール

Nevrûz makamı ネヴルーズ・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がチャルギャーフ(ド)のマカーム。古いエドヴァールの書に見える6つのアーヴァーゼの一つである。名はペルシア語で「新しい日」を意味する。

関連用語: ネヴルーズ マカームエドヴァールデュギャーフチャルギャーフカラール

Ney ネイ 楽器

葦で作られ、9つの節を持ち、前面に6つ、背面に1つの穴がある管楽器。メヴレヴィー音楽の主要な楽器であり、吹き口はバシュパーレと呼ばれる。[62]

関連用語: ネイ 楽器バシュパーレネイゼンバシュメヴレヴィー・アーイニ

Neyzenbaşı ネイゼンバシュ 演奏

メヴレヴィーのムトリブでネイ奏者たちの筆頭。アーイニの始めのネイのタクシムは多くの場合この人が行う。

関連用語: ネイムトリブ

Nigâr makamı ニギャール・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がチャルギャーフ(ド)のマカーム。調号に臨時記号はない。名はペルシア語で「恋人、美しい人」を意味する。

関連用語: ニギャール マカームラストチャルギャーフカラールギュチュリュ

Nihâvend-i-Kebîr makamı ニハヴェンディ・ケビール・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名は「大ニハヴェンド」を意味する。調号はニハヴェンドと同じくシとミのバキイェ・フラットである。

関連用語: ニハヴェンディ・ケビール マカーム複合マカームニハヴェンド・マカームラストネヴァ

Nihâvend-i-Rûmî makamı ニハヴェンディ・ルーミー・マカーム マカーム

ラスト(ソ)で終止し、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名は「ルーム(アナトリア)のニハヴェンド」を意味する。調号にはシとミのバキイェ・フラットがある。

関連用語: ニハヴェンディ・ルーミー マカーム複合マカームニハヴェンド・マカームラストネヴァ

Nihavend makamı ニハヴェンド・マカーム マカーム

主音がラスト、属音がネヴァのマカーム。音階はラストの上のブセリクのペンタコードと、ネヴァの上のキュルディ(あるいはヒジャーズ)のテトラコードからなる。西洋音楽の短音階を思わせる。

関連用語: ニハヴェンド マカームブセリクのテトラコードキュルディのテトラコード

Nikrîz makamı ニクリーズ・マカーム マカーム

主音がラスト、属音がネヴァのマカーム。ラストの上のニクリーズのペンタコード(タニーニ、キュチュク・ミュジェンネブ、増二度、キュチュク・ミュジェンネブ)が、ヒジャーズに近い色合いを与える。

関連用語: ニクリーズ マカーム増二度

Nîm ニム 楽理

ペルシア語で「半分」を意味する語。音の名前に付くと、同名の音より少し低い音を示す:ニム・ヒジャーズ、ニム・ヒサール、ニム・ズィルギュレなど。

関連用語: ディクヒジャーズ間音

Nîm Berefşan ニーム・ベレフシャン ウスール

ベレフシャン・ウスールの半分にあたる16拍の大ウスール。セマーイー1つ、テュルク・アクサウ1つ、ソフヤン2つからなる。ペシュレヴ、ベステ、イラーヒで使われたが、例として今日まで伝わるのはシェリフのバヤーティーのペシュレヴのみである。[63]

関連用語: ニームベレフシャン メトロノームベレフシャンペシュレヴ

Nîm Çenber ニーム・チェンベル ウスール

12拍の小ウスール。名は「半分のチェンベル」を意味する。イスマイル・ハックー・オズカンは12/4で4+6+2の拍グループとして示す。TDVイスラム百科事典は12拍のウスールに数え、Miras-ı Sazのアーカイブにはこのウスールの作品はない。[64]

関連用語: ニーム・チェンベル メトロノームチェンベル小ウスール

Nîm Devir ニーム・デヴィル ウスール

デヴリ・ケビールから10拍を除いて得られる18拍の大ウスール。ユリュク・セマーイー1つとソフヤン3つからなる。主に18/4拍子の段階で、ペシュレヴ、ベステ、イラーヒに使われる。[65]

関連用語: ニームデヴィル メトロノームデヴリ・ケビール

Nîm Evsat ニーム・エヴサト ウスール

エヴサト・ウスールの半分にあたる13拍のウスール。テュルク・アクサウ1つとソフヤン2つからなり、エヴサトと同じくデュムで終わる。13/8拍子と13/4拍子の段階で、主にイラーヒとテヴシーフ、ほかに一部のシャルクィやテュルキュで使われる。[66]

関連用語: ニーメヴサト メトロノームエヴサトイラーヒ

Nîm Hafîf ニーム・ハフィフ ウスール

ハフィフ・ウスールの半分にあたる16拍のウスール。ソフヤン4つからなり、ダルブ・ィ・フェトフとハーヴィーの両ウスールの最後の16拍を構成する。16/4拍子の段階で、キャール、ペシュレヴ、ベステ、一部のイラーヒに使われる。[67]

関連用語: ニームハフィーフ メトロノームハフィフハーヴィー

Nîm Sakîl ニーム・サキール ウスール

サキール・ウスールの半分にあたる24拍の大ウスール。ソフヤン1つ、ユリュク・セマーイー2つ、ソフヤン2つからなる。主に24/4拍子の段階で、キャール、ベステ、ペシュレヴ、イラーヒに使われる。今日はヴェルヴェレを加えた形で演奏される。[68]

関連用語: ニームサキール メトロノームサキールキャール

Nim Sofyan ニム・ソフヤン ウスール

2/4拍子で、デュムとテクからなる最も小さなウスール。

関連用語: ニム・ソフヤン メトロノームソフヤン

Ninni 子守歌 形式

子どもを寝かしつけたりあやしたりするために決まった旋律で歌われる、多くは四行連からなる民衆詩。一般に作者不詳だが、タンブーリー・ジェミル・ベイの「Dağda tavşanlar uyur」のように作曲された例もある。[69]

関連用語: テュルキュ声楽曲楽譜アーカイブの子守歌の作品

Nişâbur makamı ニシャーブル・マカーム マカーム

主音がブセリク(シ)、属音がネヴァ(レ)のマカーム。名はイランの都市ニーシャープールに由来する。調号にはドのバキイェ・シャープがある。

関連用語: ニシャーブル マカームブセリクネヴァニシャーブレク・マカームカラール

Nişâburek makamı ニシャーブレク・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がヒュセイニ(ミ)の複合マカーム。名はイランの都市ニーシャープールに由来するニシャーブルのマカームと縁がある。

関連用語: ニシャーブレク マカーム複合マカームデュギャーフヒュセイニカラールギュチュリュ

Nişâbureyn makamı ニシャーブレイン・マカーム マカーム

主音がブセリク(シ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名は「2つのニシャーブル」を意味する。ニシャーブルと同じくブセリクの音で終止する。

関連用語: ニシャーブレイン マカーム複合マカームニシャーブル・マカームニシャーブレク・マカームブセリク

Nühüft makamı ニュヒュフト・マカーム マカーム

ヒュセイニ・アシーラーン(ミ)で終止し、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名はペルシア語で「秘められた、隠された」を意味する。調号にはシのコンマ・フラットとファのバキイェ・シャープがある。

関連用語: ニュヒュフト マカーム複合マカームヒュセイニ・アシーラーンデュギャーフカラール

O

Oktav オクターヴ 楽理

ある音と、その周波数がちょうど2倍になる音との間の音程。AEÜ体系では53コンマにあたる。トルコ音楽ではオクターヴの両端の音はしばしば別々の名前を持つ:ラストの1オクターヴ上はゲルダニイェ、デュギャーフの1オクターヴ上はムハイイェルと呼ばれる。

関連用語: コンマティズカバゲルダニイェムハイイェル

Orta ikili 中立2度(orta ikili) 音と音程

半音と全音の間にある、約130〜170セントの2度。アラブ音楽理論では4分の3音(150セント)と書く。トルコのマカーム音楽では、セギャーフやエヴィチなどの音の周辺で演奏時に聞かれる音程の一部がこの範囲に入る。AEÜ記譜ではそれらを5コンマのキュチュク・ミュジェンネブ、または8コンマのビュユク・ミュジェンネブとして書く。たとえばウッシャク4音音列のデュギャーフ〜セギャーフの音程は、譜面上は8コンマ(約181セント)だが、測定された演奏では多くの場合それより狭い。音の例はデュギャーフの7コンマ(約158セント)上を鳴らす。

関連用語: 音程キュチュク・ミュジェンネブビュユク・ミュジェンネブセギャーフ揺れる音(esnek perde)ウッシャク マカーム

Oynak オイナク ウスール

9/8拍子で記される9拍の小ウスール。セマーイー系のウスールが結びついてでき、6打からなる。テュルキュやシャルクィで使われる。スブヒ・エズギの手紙によればヤルヴァチの人々から採集され、H・S・アレルが命名した。[70]

関連用語: オイナク メトロノームアクサクセマーイー・ウスール

Oyun havası 舞踊曲 形式

遊戯や踊りの伴奏として演奏される、多くは歌詞のない軽快な旋律。ゼイベク、ホロン、ハライ、チフテテッリ、キョチェクチェ、ロンガ、シルトはこの種類に属する。[71]

関連用語: クルック・ハワキョチェクチェ器楽曲楽譜アーカイブの舞踊曲の作品

Ö

Ölçü 小節 記譜

楽譜で縦線によって区切られ、ウスールの1周期あるいは一部分を含む部分。大きなウスールは複数の小節に分けて書かれる。

関連用語: メルテベウスール

Örnek-öz オルネク・オズ 形式

SymbTrコーパスで、短い旋律でマカームの音階をめぐって終止音(カラール)で終わる、数小節の歌詞のない例に与えられた形式名。アーカイブにあるのは、ソフヤン・ウスールによるヒュセイン・サデッティン・アレルの6つの例である。[72]

関連用語: マカームセイルカラール

P

Pençgâh-ı-Asl makamı ペンチギャーヒ・アスル・マカーム マカーム

ペンチギャーフの本来の形とされるマカーム。主音はラスト(ソ)、属音はネヴァ(レ)、調号はシのコンマ・フラットとファのバキイェ・シャープである。

関連用語: ペンチギャーヒ・アスル マカームペンチギャーフ・マカームラストネヴァラスト・マカーム

Pençgâh-ı-Zâid makamı ペンチギャーヒ・ザーイド・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名にある「ザーイド」(増した、余分の)という語は、ペンチギャーフの拡張形であることを示す。

関連用語: ペンチギャーヒ・ザーイド マカーム複合マカームペンチギャーフ・マカームラストネヴァ

Pençgâh makamı ペンチギャーフ・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がネヴァ(レ)のマカーム。名はペルシア語で「第5の場所」を意味する。調号はラストと同じくシのコンマ・フラットとファのバキイェ・シャープである。

関連用語: ペンチギャーフ マカームラストネヴァラスト・マカームカラール

Perde 音名 楽理

特定の高さの音とその名称。マカーム音楽では、ラスト、デュギャーフ、セギャーフのように、それぞれの音に固有の名前がある。同じ語は、棹のある楽器で指を押さえる位置を示すフレット(勘所)にも使われる。

関連用語: 主要音間音フレット

Perde bağı フレット 楽器

棹のある楽器で棹に結ばれ、指を押さえる位置を示す帯(フレット)。タンブールやバーラマにあり、ウードやジュンビュシュにはない。

関連用語: タンブールバーラマ音名

Perîşan ペリーシャン 歌詞の言葉

散り乱れた、ばらばらの。比喩的に、悲しみに沈んだ、惨めな状態。詩では乱れた髪やヒヤシンスにも、苦しむ心にも使われる。

関連用語: Gül Hazin Sünbül Perîşan 物語スュンビュルハズィン

Pesendîde makamı ペセンディーデ・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名は「好まれた」を意味し、ラストの音で終止するマカームの一つである。

関連用語: ペセンディーデ マカーム複合マカームラスト・マカームラストネヴァカラール

Peşrev ペシュレヴ 形式

多くは4つの楽節(ハーネ)と、各楽節の後に繰り返されるテスリムからなる、大ウスールで作られた器楽曲。古典ファスル(組曲)とメヴレヴィー・アーイニはペシュレヴで始まる。[73]

関連用語: ハーネテスリム大ウスールファスル楽譜アーカイブのペシュレヴの作品Ferahfezâ Peşrev (Hammâmîzâde İsmâil Dede Efendi) 作品例

Peydâ olmak ペイダー・オルマク 歌詞の言葉

現れる、見えてくる、姿を見せる。peydâ は「明らかな、目に見える」の意。“Oldu bahârın âsârı peydâ”:春の兆しが見えはじめた。

関連用語: Geçti o gamlı eyyâm-ı sermâ 物語アーサール

Peyk-i Neşât makamı ペイキ・ネシャート・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がチャルギャーフ(ド)の複合マカーム。名は「喜びの使者」を意味する。調号はシのコンマ・フラットとファのバキイェ・シャープである。

関連用語: ペイキ・ネシャート マカーム複合マカームラストチャルギャーフカラール

Pisagor koması ピタゴラス・コンマ 楽理

純正完全5度(3/2)を12回積み重ねた音が、7オクターヴ上の音を超える分の差。比は531441/524288、約23.5セント。アレル=エズギ=ウズディレキ(AEÜ)理論ではコンマはこの音程を指し、バキイェ、キュチュク・ミュジェンネブ、ビュユク・ミュジェンネブ、タニニの各音程はピタゴラス比で作られ、それぞれ4、5、8、9コンマと数えられる。ただしこれらの数は近似で、たとえばバキイェ(256/243、約90セント)はちょうど4ピタゴラス・コンマではない。

関連用語: コンマホルダー・コンマアレル=エズギ=ウズディレク体系バキイェ

R

Râhatfezâ makamı ラーハトフェザー・マカーム マカーム

主音がウラク(ファのバキイェ・シャープ)、属音がチャルギャーフ(ド)の複合マカーム。名はペルシア語で「安らぎを増すもの」を意味する。低音域のウラクの音で終止する。

関連用語: ラーハトフェザー マカーム複合マカームウラクチャルギャーフカラール

Rahatülervah makamı ラハテュレルヴァフ・マカーム マカーム

ウラク(ファのバキイェ・シャープ)で終止し、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名は「魂たちの安らぎ」を意味する。調号にはシのキュチュク・ミュジェンネブ・フラット、ドとファのバキイェ・シャープがある。

関連用語: ラハテュレルヴァフ マカーム複合マカームウラクデュギャーフカラール

Raks Aksağı ラクス・アクサウ ウスール

テュルク・アクサウ1つとソフヤン1つからなる9拍のウスール(5+4)。この構造でアクサク(4+5)の逆になる。主に9/8拍子で、シャルクィ、イラーヒ、ベクタシのネフェス、サズ・セマーイーの第4ハーネ、舞踊曲で使われる。[74]

関連用語: ラクサクサーウ メトロノームアクサクテュルク・アクサウ

Rast ラスト 音と音程

トルコ音楽の音組織の出発点とされる基本の音。西洋の記譜ではソで書かれる。ラスト、マフール、ニハヴェンドなどのマカームはこの音で終止し、その1オクターヴ上はゲルダニイェと呼ばれる。

関連用語: ラスト マカームゲルダニイェラストのテトラコード主要音

Rast dörtlüsü ラストのテトラコード 音と音程

タニーニ、ビュユク・ミュジェンネブ、キュチュク・ミュジェンネブ(T K S:9+8+5コンマ)からなるテトラコード。ラストの音の上に置くと、ラスト―デュギャーフ―セギャーフ―チャルギャーフの音を作る。

関連用語: テトラコードラスト マカームラスト

Rast-ı-Cedîd makamı ラスティ・ジェディード・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名は「新しいラスト」を意味する。調号はラスト・マカームと同じ(シのコンマ・フラット、ファのバキイェ・シャープ)である。

関連用語: ラスティ・ジェディード マカーム複合マカームラスト・マカームラストネヴァ

Rast makamı ラスト・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がネヴァ(レ)の基本的なマカーム。音階はラストのペンタコードと、ネヴァの上のラストのテトラコードからなる。下行時にはエヴィチの代わりに多くの場合アジェムが使われる。

関連用語: ラスト マカームラストラストのテトラコード上行型セイル

Rast-Mâye makamı ラスト・マーイェ・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名が示すとおりラストとマーイェの色合いを合わせる。調号はシのコンマ・フラットとファのバキイェ・シャープである。

関連用語: ラスト・マーイェ マカーム複合マカームラスト・マカームラストネヴァ

Rebab レバブ 楽器

丸い胴に皮の面を張り、長い脚を持つ擦弦楽器。メヴレヴィー音楽でも使われてきた。

関連用語: レバブ 楽器ケメンチェ

Rehâvî makamı レハーヴィー・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がネヴァ(レ)の古い複合マカーム。何世紀にもわたりエドヴァール(楽理書)で言及されてきた。ラストと同じ音で終止するが、進行(セイル)によって区別される。

関連用語: レハーヴィー マカーム複合マカームラスト・マカームエドヴァールカラールギュチュリュ

Remel レメル ウスール

28拍の大ウスール。ベステやペシュレヴで使われる。

関連用語: レメル メトロノーム大ウスール

Reng-i Dil makamı レンギ・ディル・マカーム マカーム

主音がアジェム・アシーラーン(ファ)、属音がチャルギャーフ(ド)の複合マカーム。名は「心の色」を意味する。調号にはシのコンマ・フラット、およびラとレのキュチュク・ミュジェンネブ・フラットがある。

関連用語: レンギ・ディル マカーム複合マカームアジェム・アシーラーンチャルギャーフカラール

Revnâknümâ makamı レヴナークニュマー・マカーム マカーム

主音がウラク(ファのバキイェ・シャープ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名は「輝きを示すもの」を意味する。調号は5つの臨時記号からなる:シとミのコンマ・フラット、ド、ファ、ラのバキイェ・シャープ。

関連用語: レヴナークニュマー マカーム複合マカームウラクセギャーフ調号

Reyyâ makamı レイヤー・マカーム マカーム

ドの音で終止し、属音がラスト(ソ)の複合マカーム。調号は5つの臨時記号からなる:シのコンマ・フラット、ミとラのキュチュク・ミュジェンネブ・フラット、ドとファのバキイェ・シャープ。

関連用語: レイヤー マカーム複合マカームラスト調号カラール

Rûh-i revân ルーヒ・レヴァーン 歌詞の言葉

流れゆく、生き生きとした魂。revân は「流れる、進む」の意。詩では恋人への呼びかけとして「わが魂の魂」の意味で使われる。

関連用語: Bir Nevcivansın 物語ネヴ・ジヴァーンスィーネ

Ruhnüvâz makamı ルーフニュヴァーズ・マカーム マカーム

主音がヒュセイニ・アシーラーン(ミ)、属音がラスト(ソ)の複合マカーム。名は「魂を慰撫するもの」を意味する。調号にはファのキュチュク・ミュジェンネブ・シャープ(マフールの音)がある。

関連用語: ルーフニュヴァーズ マカーム複合マカームヒュセイニ・アシーラーンラストマフール

Rûy-i Dilârâ makamı ルーイ・ディラーラー・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名はペルシア語で「心を飾る顔」を意味する。調号にはシのコンマ・フラットだけがある。

関連用語: ルーイ・ディラーラー マカーム複合マカームラストネヴァセギャーフ

Rûy-i-Irâk makamı ルーイ・イラーク・マカーム マカーム

主音がウラク(ファのバキイェ・シャープ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名は「ウラクの顔」を意味する。調号にはシとミのコンマ・フラット、ファのバキイェ・シャープがある。

関連用語: ルーイ・イラーク マカーム複合マカームウラクセギャーフカラール

S

Sabâ-Aşîrân makamı サバー・アシーラーン・マカーム マカーム

主音がヒュセイニ・アシーラーン(ミ)、属音がチャルギャーフ(ド)の複合マカーム。名からわかるとおり、サバーの色合いを低音域のアシーラーンの音で用いる。調号はサバーと同じである。

関連用語: サバー・アシーラーン マカーム複合マカームサバー・マカームヒュセイニ・アシーラーンデュギャーフ

Saba makamı サバー・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ、属音がチャルギャーフのマカーム。デュギャーフ―セギャーフ―チャルギャーフ―ヒジャーズの音が作る、テトラコードより狭い出だしの型が、哀しく心に触れる色合いを与える。

関連用語: サバー マカームチャルギャーフベステニギャール マカーム

Sabâ-Zemzeme makamı サバー・ゼムゼメ・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がチャルギャーフ(ド)の複合マカーム。サバー系に属し、サバーの哀愁ある色合いをゼムゼメのチェシュニと組み合わせる。

関連用語: サバー・ゼムゼメ マカーム複合マカームサバー・マカームチェシュニデュギャーフチャルギャーフ

Sabâbûselik makamı サバーブセリク・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がチャルギャーフ(ド)の複合マカーム。名が示すとおりサバーとブセリクの色合いを合わせる。調号はサバーと同じである。

関連用語: サバーブセリク マカーム複合マカームサバー・マカームブセリク・マカームデュギャーフ

Sad-pâre サド・パーレ 歌詞の言葉

百の破片、ずたずた。sad は「百」、pâre は「かけら」の意。“Sîne-i sad-pâre” は張り裂けた胸、傷ついた心を意味する。

関連用語: Olmaz İlaç Sîne-i Sad-Pâreme 物語スィーネ

Sakîl サキール ウスール

48拍の大ウスール。名はアラビア語で「重い」を意味する。48/8、48/4、48/2(アウル・サキール)の各段階で、ペシュレヴ、キャール、ベステなどの大形式に使われる。重いペシュレヴでは、各ハーネがふつう1周期のウスールにあたる。[75]

関連用語: サキール メトロノームニーム・サキールペシュレヴ

Salât-ı ümmiyye サラート・ウンミーイェ 形式

預言者ムハンマドへの祝福と平安を祈る短いアラビア語の祈祷文を皆で唱えるための曲で、サラー(salâ)の一種。メヴリトでは生誕の章の後に起立して歌われ、広く知られるのはイトリーによるセギャーフの曲。[76]

関連用語: テッケ音楽エヴフェル楽譜アーカイブのサラート・ウンミーイェの作品Allahümme Salli Âlâ (Buhûrîzâde Mustafa Itrî) 作品例

Salâtüselâm サラートゥセラーム 形式

預言者ムハンマドへの祝福と平安を祈るアラビア語の祈祷文に作曲された、あるいは即興で唱えられる宗教曲で、サラーの一種。モスク、メヴリト、テッケの儀式で歌われる。[77]

関連用語: イラーヒテッケ音楽楽譜アーカイブのサラートゥセラームの作品

Santur サントゥール 楽器

台形の胴を持つ多弦の楽器で、2本の細いばちで弦を打って演奏する。イラン音楽で広く使われ、オスマン期にも演奏された。

関連用語: サントゥール 楽器カーヌーン

Sap 棹 楽器

棹のある弦楽器で胴から伸び、指で弦を押さえる長い部分。タンブールやバーラマではフレットがこの棹の上にある。

関連用語: フレット共鳴胴

Saz eseri 器楽曲 形式

歌詞を持たず、楽器のみで演奏するために作られた作品:ペシュレヴ、サズ・セマーイーシ、ロンガ、シルトなど。

関連用語: 声楽曲ペシュレヴサズ・セマーイーシ

Saz semâîsi サズ・セマーイーシ 形式

4つの楽節(ハーネ)とテスリムからなる器楽曲。最初の3楽節とテスリムは多くの場合アクサク・セマーイー(10/8拍子)、第4楽節はユリュク・セマーイーなど別のウスールで作られる。ファスルは多くの場合サズ・セマーイーシで終わる。

関連用語: アクサク・セマーイーハーネテスリムファスル楽譜アーカイブのサズ・セマーイーシの作品Ferahfezâ Sazsemâîsi (Tanbûrî Cemil Bey) 作品例

Sâzende サーゼンデ 演奏

器楽奏者、楽器を演奏する人。

関連用語: ハーネンデファスル・ヘイェティ

Sazkâr makamı サズキャール・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。ラストの音で終止し、属音は第5音のネヴァに置かれる。調号はシのコンマ・フラットとファのバキイェ・シャープである。

関連用語: サズキャール マカーム複合マカームラストセギャーフラスト・マカーム

Segâh セギャーフ 音と音程

デュギャーフの8コンマ(ビュユク・ミュジェンネブ)上にある基本の音。西洋の記譜ではシのコンマ・フラット(シの1コンマ下)で書かれる。ラストとウッシャクのテトラコードを特徴づける音で、セギャーフとヒュッザームのマカームはこの音で終止する。

関連用語: コンマ・フラットウッシャクのテトラコードセギャーフ マカームヒュッザーム マカーム

Segâh makamı セギャーフ・マカーム マカーム

主音がセギャーフ(シのコンマ・フラット)で、コンマを含む音で終止することがトルコ音楽特有のマカーム。属音は多くの場合ネヴァとされる。

関連用語: セギャーフ マカームセギャーフヒュッザーム マカーム

Segâh-Mâye makamı セギャーフ・マーイェ・マカーム マカーム

主音がセギャーフ(シのコンマ・フラット)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名はセギャーフとマーイェの色合いを合わせることを示す。調号にはシとミのコンマ・フラット、ファのバキイェ・シャープがある。

関連用語: セギャーフ・マーイェ マカーム複合マカームセギャーフ・マカームセギャーフネヴァ

Selâm セラーム 形式

メヴレヴィー・アーイニを構成する4つの主要部分のそれぞれ。各セラームは独自のウスールと旋律を持ち、セマーのある段階に伴奏する。

関連用語: メヴレヴィー・アーイニセマー楽譜アーカイブのセラームの作品

Selmek makamı セルメク・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がセギャーフ(シのコンマ・フラット)のマカーム。古いエドヴァールの書に見える6つのアーヴァーゼの一つである。調号はシのコンマ・フラットとファのバキイェ・シャープである。

関連用語: セルメク マカームエドヴァールラストセギャーフカラール

Semâ セマー 演奏

メヴレヴィーがアーイニの間に音楽に合わせて行う旋回。旋回する修行者はセマーゼンと呼ばれる。

関連用語: メヴレヴィー・アーイニセラームメヴレヴィーハーネ

Semâî セマーイー 形式

セマーイー・ウスールで作られる作品の総称。アウル・セマーイー、ユリュク・セマーイー、サズ・セマーイーシはこの仲間に含まれる。民俗音楽にも「セマーイー」と呼ばれる声楽の旋律がある。

関連用語: セマーイー・ウスールアウル・セマーイーユリュク・セマーイーサズ・セマーイーシ

Semâî usulü セマーイー・ウスール ウスール

3/4拍子で、デュム―テク―テクの打拍からなる小ウスール。シャルクィやテュルキュ、そしてユリュク・セマーイーの一部の楽節で使われる。

関連用語: セマーイー メトロノームセマーイーユリュク・セマーイー・ウスール

Sengin Semâî センギン・セマーイー ウスール

6/4拍子で、ゆったりと進むウスール。シャルクィや一部の宗教音楽の作品で使われる。

関連用語: センギンセマーイー メトロノームセマーイー・ウスール

Serbest セルベスト(自由リズム) ウスール

特定のウスールに縛られず、拍節なしに演奏される作品や部分を指す呼び方。タクシムやガゼルがこれにあたる。アーカイブでは、ナーイー・オスマン・デデのサバーのミーラージイェの一部がウスールなしで収められている。[78]

関連用語: タクシムガゼルミーラージイェ

Serhânende セルハーネンデ 演奏

ハーネンデたちの筆頭。ファスルで演奏する作品を選び、楽団をまとめ、多くはウスールを保つ歌手。

関連用語: ハーネンデファスル・ヘイェティ

Ses düzeni 音律(ses düzeni) 楽理

ある音楽伝統において、オクターヴ内の音の数と位置を定める体系。調律体系ともいう。マカーム音楽の歴史では、サフィーユッディーン・ウルマヴィーの17音体系、ピタゴラス比に基づくアレル=エズギ=ウズディレキの24音体系、オクターヴを53の等しいコンマに分ける体系、そして今日のカーヌーンのマンダル(半音あたり6つ)が拠る72等分が用いられ、あるいは提案されてきた。西洋のピアノはオクターヴを12の等しい半音に分ける。このサイトでは楽譜はAEÜで書かれ、53等分のコンマで鳴る。カーヌーンは既定で72等分に調律される。

関連用語: コンマホルダー・コンマアレル=エズギ=ウズディレク体系音名カーヌーン 楽器

Seyir セイル マカーム

旋律がマカームの音階の中でたどる道筋。どこから始まり、どの音で立ち止まり、どのように終止するか。同じ音階を使うマカーム(ウッシャクとベヤーティなど)は、このセイルによって区別される。

関連用語: 上行型セイル下行型セイル下行・上行型セイルマカームウッシャク マカームベヤーティ マカーム

Sıra コース 楽器

カーヌーンで同じ音に調律された弦の組。1つのコースには一般に3本の弦がある。

関連用語: カーヌーンマンダル

Sihr-i tarab スィフリ・タラブ 歌詞の言葉

歓びの魔法、心を晴れやかにする魔力。sihr は「魔法」、tarab は「歓び、陶酔」の意。ラフミ・ベイがタンブーリー・ジェミル・ベイの演奏を偲んだ歌に出てくる。

関連用語: Bir Sihr-i Tarâb 物語ナーメイ・サーズテスィール

Sîne スィーネ 歌詞の言葉

胸、ふところ。詩では感情、痛み、愛の宿る場所とされる。ラフミ・ベイの “sînemde cânsın” という言葉にも出てくる。

関連用語: Olmaz İlaç Sîne-i Sad-Pâreme 物語サド・パーレ

Sipihr makamı スィピフル・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がヒュセイニ(ミ)の複合マカーム。名はペルシア語で「天、天球」を意味する。調号にはシのコンマ・フラットだけがある。

関連用語: スィピフル マカーム複合マカームデュギャーフヒュセイニエスキ・スィピフル・マカーム

Sipsi シプシ 楽器

葦で作られた、小さく高い音のシングルリードの民俗管楽器。エーゲ地方とテケ地方でゼイベキやテケの曲に用いられる。

関連用語: シプシ 楽器ゼイベクカヴァルテュルキュ

Sirto シルト 形式

バルカン起源の、2/4拍子の躍動的な器楽曲および舞踏。ロンガに近い種類である。

関連用語: ロンガ器楽曲楽譜アーカイブのシルトの作品

Sofyan ソフヤン ウスール

4/4拍子で、デュム―テク―ケの打拍からなるウスール。シャルクィやイラーヒでよく使われる。

関連用語: ソフヤン メトロノームニム・ソフヤンケ

Sözlü eser 声楽曲 形式

歌詞(ギュフテ)に基づいて作られ、歌われるための作品:ベステ、キャール、シャルクィ、イラーヒ、テュルキュなど。

関連用語: 器楽曲ベステシャルクィ

Sultan-ı-Irak makamı スルタニ・イラク・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名は「ウラクのスルタン」を意味する。調号はシのコンマ・フラットとファのバキイェ・シャープである。

関連用語: スルタニ・イラク マカーム複合マカームウラクデュギャーフネヴァ

Sultânîsegâh makamı スルタニセギャーフ・マカーム マカーム

スルタニイェギャーフと同じく低音域のイェギャーフ(レ)で終止する複合マカームで、属音はネヴァ(レ)。調号にはシとミのコンマ・フラットがある。

関連用語: スルタニセギャーフ マカーム複合マカームスルタニイェギャーフ・マカームセギャーフイェギャーフ

Sultânîyegâh makamı スルタニイェギャーフ・マカーム マカーム

カラールがイェギャーフ(低いレ)、ギュチリュがデュギャーフのマカーム。音階はイェギャーフ上のブーセリク五音列とデュギャーフ上のヒジャーズ四音列から成り、イェギャーフに移したニハーヴェンドに似る。

関連用語: スルタニイェギャーフ マカームニハヴェンド マカーム

Sûzidil makamı スーズィディル・マカーム マカーム

主音がヒュセイニ・アシーラーン(ミ)、属音がブセリク(シ)の複合マカーム。低い音域で終止することで知られる。名はペルシア語で「心を焦がす」を意味する。

関連用語: スーズィディル マカーム複合マカームヒュセイニ・アシーラーンブセリクカラールギュチュリュ

Sûzidilârâ makamı スーズィディラーラー・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がチャルギャーフ(ド)の複合マカーム。音階にはマフールの音が使われる。セリム3世が創作したマカームの一つとされる。

関連用語: スーズィディラーラー マカーム複合マカームマフールラストチャルギャーフカラール

Sûzinak makamı スーズィナーク・マカーム マカーム

主音がラスト、属音がネヴァの複合マカーム。音階はラストのペンタコードと、ネヴァの上のヒジャーズのテトラコードからなる。

関連用語: スーズィナーク マカームラストのテトラコードヒジャーズのテトラコード

Sûzinâk-Zirgüle makamı スーズィナーク・ズィルギュレ・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名が示すとおり、スーズィナークの色合いをズィルギュレの音と組み合わせる。

関連用語: スーズィナーク・ズィルギュレ マカーム複合マカームスーズィナーク・マカームズィルギュレラストネヴァ

Sünbül スュンビュル 歌詞の言葉

ヒヤシンス。古典詩では、その香りと巻いた形から恋人の髪にたとえられる。

関連用語: Gül Hazin Sünbül Perîşan 物語ペリーシャン

Sünbüle スュンビュレ 音と音程

キュルディの音の1オクターヴ上。ムハイイェルの4コンマ(バキイェ)上にある音。高音域でキュルディの色合いを与える音である。

関連用語: キュルディムハイイェルティズ

Süpürde スュプュルデ 演奏

楽譜でソと書かれるラスト音がドの高さで響くアーヘンク。ボラーヘンクより全音低く、クズ・アーヘンギより高い。同名のネイの管の長さに対応する。

関連用語: アーヘンクボラーヘンク

SymbTr 記譜

バルセロナのポンペウ・ファブラ大学音楽技術グループ(MTG)が作成した、2000曲以上のトルコ・マカーム音楽作品を収めたコンピューターで読み取り可能な楽譜コレクション。このサイトの楽譜アーカイブの出典である。

関連用語: アレル=エズギ=ウズディレク体系楽譜アーカイブ

Ş

Şah ahengi シャー・アーヘンギ 演奏

楽譜でソと書かれるラスト音がファの高さで響くアーヘンク。マンスールのアーヘンクより全音低い。名はシャー・ネイに由来する。

関連用語: アーヘンクマンスール

Şark Musikisi Cemiyeti シャルク・ムーシキーシ・ジェミイェティ 歴史と機関

20世紀初頭にイスタンブールで設立された、古典トルコ音楽の教育と演奏のために活動した音楽団体。

関連用語: ダーリュルエルハーンダールッタリーム・イ・ムーシキー

Şarkı シャルクィ 形式

古典トルコ音楽で最も広く親しまれた短い声楽形式。多くは小ウスールで作られ、ゼミン、ナカラート、メヤーンの部分からなる。19世紀にハジュ・アーリフ・ベイによって大きく広まった。[79]

関連用語: メヤーンナカラート小ウスール楽譜アーカイブのシャルクィの作品Sûziş-i Sînem Değil (Hacı Ârif Bey) 作品例

Şarkı Devr-i Revânı シャルクィ・デヴリ・レヴァーン ウスール

シャルクィ形式のために組み立てられた13拍のウスール。セマーイー1つ、ソフヤン2つ、ニーム・ソフヤン(半ソフヤン)1つからなり、最初の7拍はデヴリ・ヒンディの構造をもつ。多くは13/4拍子で記されるが、次第に使われなくなった。[80]

関連用語: シャルク・デヴリ・レヴァーヌ メトロノームデヴリ・レヴァーンシャルクィ

Şed 移調 マカーム

あるマカームの音階を別の音に移すこと(トランスポジション)。例えば、キュルディリヒジャーズキャールは、キュルディの音階をラストの音に移調したものと考えられる。

関連用語: 移調マカームマカームキュルディリヒジャーズキャール マカーム

Şed makam 移調マカーム マカーム

あるマカームの音階を別の音に移調してできた、新しい名前で呼ばれるマカーム。ヒジャーズキャールとキュルディリヒジャーズキャールがその例として挙げられる。

関連用語: 移調単純マカームヒジャーズキャール マカームキュルディリヒジャーズキャール マカーム

Şedarabân makamı シェダラバーン・マカーム マカーム

ズィルギュレ付きのヒジャーズ音階をイェギャーフの音へ移調してできるシェッド・マカーム。イェギャーフ(レ)で終止し、属音はネヴァ(レ)。ヒジャーズ系の低音域の一員である。

関連用語: シェダラバーン マカーム移調マカームズィルギュレリ・ヒジャーズ・マカームヒジャーズ・マカームイェギャーフ移調

Şehnaz シェフナーズ 音と音程

ゲルダニイェの5コンマ上にある音。ティズ・ズィルギュレとも呼ばれる。同名のマカームShehnazの高音域でのヒジャーズの響きに使われる。

関連用語: ズィルギュレゲルダニイェシェフナーズ マカーム

Şehnaz makamı シェフナーズ・マカーム マカーム

ヒジャーズ系のマカームで、主音はデュギャーフ。セイルは高音域から始まり下降する。高音域ではシェフナーズの音を使う。

関連用語: シェフナーズ マカームシェフナーズヒジャーズ マカーム

Şehnâzbûselik makamı シェフナーズブセリク・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がムハイイェル(ラ)の複合マカーム。名が示すとおりシェフナーズとブセリクの色合いを組み合わせ、ブセリク系のマカームに属する。

関連用語: シェフナーズブセリク マカーム複合マカームシェフナーズ・マカームブセリク・マカームカラールギュチュリュ

Şerefnümâ makamı シェレフニュマー・マカーム マカーム

主音がイェギャーフ(レ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名は「栄誉を示すもの」を意味する。調号にはシのキュチュク・ミュジェンネブ・フラット、ドとファのバキイェ・シャープがある。

関連用語: シェレフニュマー マカーム複合マカームイェギャーフデュギャーフカラール

Şevk-ı-Cedîd makamı シェヴキ・ジェディード・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名は「新しい熱意」を意味する。調号にはシのバキイェ・フラット、ミのキュチュク・ミュジェンネブ・フラット、ドとファのバキイェ・シャープがある。

関連用語: シェヴキ・ジェディード マカーム複合マカームデュギャーフネヴァカラール

Şevk-ı-Dil makamı シェヴキ・ディル・マカーム マカーム

ラスト(ソ)で終止し、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。調号はラスト・マカームと同じくシのコンマ・フラットとファのバキイェ・シャープである。名は「心の熱意」を意味する。

関連用語: シェヴキ・ディル マカーム複合マカームラストネヴァラスト・マカーム

Şevkâver makamı シェヴカーヴェル・マカーム マカーム

主音がアジェム・アシーラーン(ファ)、属音がチャルギャーフ(ド)の複合マカーム。名は「熱意をもたらすもの」を意味する。調号にはシとミのコンマ・フラットがある。

関連用語: シェヴカーヴェル マカーム複合マカームアジェム・アシーラーンチャルギャーフアジェムアシーラーン・マカーム

Şevk'efzâ makamı シェヴケフザー・マカーム マカーム

主音がアジェム・アシーラーン(ファ)、属音がゲルダーニイェ(ソ)の複合マカーム。名は「情熱を高める」を意味し、低いファで終止するマカームの一つである。

関連用語: シェヴケフザー マカーム複合マカームアジェム・アシーラーンチャルギャーフカラールギュチュリュ

Şevkutarab makamı シェヴクタラブ・マカーム マカーム

アジェム・アシーラーン(ファ)で終止し、属音がチャルギャーフ(ド)の複合マカーム。名は「喜びの熱意」を意味する。調号にはシのコンマ・フラットとレのキュチュク・ミュジェンネブ・フラットがある。

関連用語: シェヴクタラブ マカーム複合マカームアジェム・アシーラーンチャルギャーフアジェムアシーラーン・マカーム

Şîvenümâ makamı シーヴェニュマー・マカーム マカーム

主音がイェギャーフ(レ)、属音がチャルギャーフ(ド)の複合マカーム。名はペルシア語で「嘆きを示すもの」を意味する。調号にはシのコンマ・フラットとレのキュチュク・ミュジェンネブ・フラットがある。

関連用語: シーヴェニュマー マカーム複合マカームイェギャーフデュギャーフカラール

Şuğul シュウル 形式

テヴシーフに似た、修道場や宗教的な集まりで歌われる宗教声楽の一種。

関連用語: テヴシーフイラーヒテッケ音楽楽譜アーカイブのシュウルの作品

Şûh シュー 歌詞の言葉

陽気な、快活な、あだっぽい。古典詩では朗らかで魅力的な美しい人を表す。“şûh-i cihân” は世界で最もあだっぽい人の意。

関連用語: Bir Nevcivansın 物語ネヴ・ジヴァーン

T

Tâhir makamı ターヒル・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がムハイイェル(ラ)の古い複合マカーム。バーバー・ターヒルの名でも呼ばれる。ウッシャクやベヤーティと同じ音で終止し、高音域を巡ることで区別される。

関連用語: ターヒル マカーム複合マカームデュギャーフネヴァウッシャク・マカームベヤーティ・マカーム

Tâhirbûselik makamı ターヒルブセリク・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がムハイイェル(ラ)の複合マカーム。名が示すとおり、ターヒルの色合いをブセリクと組み合わせる。

関連用語: ターヒルブセリク マカーム複合マカームターヒル・マカームブセリク・マカームデュギャーフネヴァ

Taksim タクシム 演奏

特定のウスールに縛られず、楽器でマカームの進み方(セイル)を即興的に示す演奏。作品の前や間に行われ、転調によって他のマカームへ立ち寄ることもある。[81]

関連用語: セイル転調ガゼル

Tam perde 主要音 楽理

伝統的な理論で基本の音列を構成する音:イェギャーフ、ヒュセイニ・アシーラーン、ウラク、ラスト、デュギャーフ、セギャーフ、チャルギャーフ、ネヴァ、ヒュセイニ、エヴィチ、ゲルダニイェ、ムハイイェルなど。これらの間にある音は間音と呼ばれる。

関連用語: 間音音名ラストデュギャーフ

Tanbur タンブール 楽器

長い棹と小さく丸い胴を持つ、フレット付きの弦楽器。古典トルコ音楽の象徴とされる。棹のフレットはマカーム音楽の音を出せるように配置されている。[82]

関連用語: タンブール 楽器フレットテゼネ弓奏タンブール

Tanini タニーニ 音と音程

9コンマの音程、すなわち全音。略号はT。ラストとデュギャーフの間、チャルギャーフとネヴァの間はタニーニである。

関連用語: 音程コンマビュユク・ミュジェンネブ聴音トレーニング

Tar タール 楽器

8の字形で二つの胴を持ち、膜で覆われた、フレット付きでピックで弾く弦楽器。アゼルバイジャンとイランの音楽の主要な楽器で、東アナトリアでも演奏される。

関連用語: タール 楽器ムズラプフレットバーラマ

Tarz-ı-Cedîd makamı タルズィ・ジェディード・マカーム マカーム

主音がアジェム・アシーラーン(ファ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名は「新しい様式」を意味する。調号にはシのバキイェ・フラットだけがある。

関連用語: タルズィ・ジェディード マカーム複合マカームアジェム・アシーラーンキュルディカラール

Tarz-ı-Nevîn makamı タルズィ・ネヴィーン・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がチャルギャーフ(ド)の複合マカーム。名はペルシア語で「新しい様式」を意味する。調号にはシのバキイェ・フラットとレのキュチュク・ミュジェンネブ・フラットがある。

関連用語: タルズィ・ネヴィーン マカーム複合マカームラストチャルギャーフタルズィ・ジェディード・マカーム

Tavır タヴル 演奏

ある楽器、流派、演奏者に特有の演奏や歌唱の様式。装飾、アクセント、旋律の処理の仕方を含む。

関連用語: イジュラアウズ

Tavşanca タヴシャンジャ 形式

オスマン時代にキョチェクチェと同様、カバ・サズ合奏によって演奏された、踊りの伴奏となる大衆的な声楽曲の一種。歌詞は多くが音節韻律による。アーカイブにはセリム3世、マフムト2世、タンブーリー・ムスタファ・チャヴシュのタヴシャンジャがある。[83]

関連用語: キョチェクチェケメンチェ楽譜アーカイブのタヴシャンジャの作品

Tef テフ 楽器

枠に小さなシンバルが取り付けられ、片面に皮が張られた枠太鼓。デフとも呼ばれる。

関連用語: テフ 楽器ベンディル

Tek テク ウスール

ウスールの高く軽い打拍。クデュムでは左手で、ダラブッカでは縁を打って出す。

関連用語: デュムケテカー

Tek Vuruş テク・ヴルシュ ウスール

11拍の小ウスール。イスマイル・ハックー・オズカンは11/8で5+6の拍グループとして示す:2拍のデュムとテク、1拍のテク、続いて2拍のデュムと2つのテク。エクレム・カラデニズは同じ名で19拍の別の型を示す。[64]

関連用語: テク・ヴルシュ メトロノーム小ウスール

Tekâ テカー ウスール

2つのテクを続けて、1つの打拍のようにすばやく打つことで生まれる打拍。資料によっては両手で同時に打つ強いテクとも説明される。

関連用語: テクデュム

Tekbîr テクビール 形式

「アッラーフ・アクバル」で始まるタクビールの文言に曲をつけたもので、トルコ宗教音楽の形式の一つ。最も広く知られるのはイトリー作とされるセギャーフのテクビールで、祭日や宗教儀式で皆で唱和される。[84]

関連用語: セギャーフ・マカームテッケ音楽楽譜アーカイブのテクビールの作品Allah Ü Ekber (Buhûrîzâde Mustafa Itrî) 作品例

Tekke musikisi テッケ音楽 歴史と機関

タリーカのテッケで演奏される宗教音楽:イラーヒ、ドゥラック、シュウル、テヴシーフ、メヴレヴィー・アーイニなどの形式を含む。古典トルコ音楽の発展において重要な位置を占める。

関連用語: イラーヒドゥラックメヴレヴィー・アーイニズィキル

Tekne 共鳴胴 楽器

ウード、タンブール、バーラマなどの楽器で、彫り出すか薄い板を貼り合わせて作られる半洋梨形あるいは半球形の背面の胴。

関連用語: 表面板ウードタンブール

Terennüm テレンヌュム 形式

声楽曲で、意味を持たない音節や短い言葉(テン・ニ、ヤ・レル、ドスト、アマンなど)で歌われる部分。特にキャールやベステで大きな部分を占める。

関連用語: キャールベステ

Terkeylemek テルケイレメク 歌詞の言葉

捨てて去る、見捨てる。ハジ・アーリフ・ベイの歌は “Niçin terkeyleyip gittin a zâlim”、つまり「なぜ私を捨てて去ったのか、つれない人よ」で始まる。

関連用語: Niçin Terkeyleyip Gittin 物語ザーリム

Terkib テルキーブ マカーム

複数のジンスやマカームの色合いが組み合わさってできた、多くの場合独立したマカームとはみなされない旋律型。資料によってテルキーブとマカームの境界の引き方は一定ではない。

関連用語: 複合マカームチェシュニジンス

Tesbih テスビーフ 形式

神を讃える言葉を唱えるモスク音楽の形式。礼拝の後にムアッジンが多くはウスールなしで即興的に唱えるが、ウスールをもつ作曲例や、ラマダーンの夜にミナレットで歌われるテスビーフ・イラーヒもある。[85]

関連用語: イラーヒタクシム楽譜アーカイブのテスビーフの作品

Te'sîr テスィール 歌詞の言葉

効果、影響。物事が人の心に残す跡。歌詞では楽器の調べがもつ魅惑的な力を表す。

関連用語: Bir Sihr-i Tarâb 物語スィフリ・タラブ

Teslim テスリム 形式

ペシュレヴやサズ・セマーイーシで、各ハーネの後に繰り返される部分。作品のリフレインのようなものである。

関連用語: ハーネムラーズィメペシュレヴ

Tevşîh テヴシーフ 形式

メヴリド(誕生を讃える詩)が読まれる間、部分の間で共同体によって歌われる、多くは中規模のウスールで作られた宗教声楽曲。

関連用語: イラーヒシュウルテッケ音楽

Tezene テゼネ 楽器

バーラマやタンブールなど棹のある楽器で使われるピック。タンブール用のテゼネは伝統的に甲羅(べっ甲)などの材料で作られる。

関連用語: ムズラプバーラマタンブール

Tiz ティズ 楽理

細く高い音のこと。音の名前の前に付くと、その音の1オクターヴ上を示す(ティズ・セギャーフ、ティズ・チャルギャーフなど)。一部の音の高いオクターヴには別の名前がある:ラストの高い方はゲルダニイェ、デュギャーフの高い方はムハイイェルと呼ばれる。

関連用語: カバオクターヴゲルダニイェ

Tulum トゥルム 楽器

ヤギ革で作った空気袋に2本並んだ管をつないだ管楽器。東黒海地方の高原でホロンや祭りの際に演奏される。

関連用語: トゥルム 楽器ズルナ舞踊曲テュルキュ

Türk Aksağı テュルク・アクサウ ウスール

5/8拍子のアクサク・ウスール。シャルクィや民俗音楽で使われる。

関連用語: テュルク・アクサウ メトロノームアクサク

Türk Darbı テュルク・ダルブ ウスール

いくつかの形をもつウスール。エクレム・カラデニズは第1の形を14/4拍子でデュム、テケ、デュム、テク、デュム、デュムの打音で示し、18拍の形はダルブ・ィ・テュルキー(Darb-ı Türkî)である。アーカイブの例は、14/4拍子で記されたアリー・ウフキー・ベイのイラーヒである。[86]

関連用語: テュルクダルブ メトロノーム大ウスール

Türkmen テュルクメン ウスール

SymbTrコーパスで18/8拍子で記される18拍のウスールの名。アーカイブの唯一の例は、「Hâk hâk diyen âşıklar」という詞で始まる作者不詳のヒジャーズ・ヒュマーユーンのイラーヒである。[36]

関連用語: イラーヒ

Türkü テュルキュ 形式

民俗音楽の声楽形式。多くは作者不明であるか、民衆の詩人によって作られる。ウスールのあるものはクルック・ハワ、自由なリズムのものはウズン・ハワと呼ばれる。

関連用語: クルック・ハワウズン・ハワバーラマ楽譜アーカイブのテュルキュの作品

U

Ud ウード 楽器

フレットがなく、棹が短く、洋梨形の胴を持つ弦楽器。ピックで演奏する。フレットがないため、マカームの音の微妙な違いを自在に表現できる。[87]

関連用語: ウード 楽器共鳴胴ムズラプ

Usul ウスール ウスール

デュム、テク、ケなど、強さの異なる打拍が一定の順序で並んでできたリズム型。トルコ音楽には2拍のニム・ソフヤンから120拍のゼンジールまで、数多くのウスールがある。[88]

関連用語: デュムテク小ウスール大ウスールツール

Usul vurmak ウスールを打つ ウスール

手のひらで膝を打って(デュムは右手、テクは左手で)ウスールを保つこと。メシュクによる伝承の中で、作品を覚えながら皆でウスールを打つ。

関連用語: メシュクデュムテクツール

Uşşak dörtlüsü ウッシャクのテトラコード 音と音程

ビュユク・ミュジェンネブ、キュチュク・ミュジェンネブ、タニーニ(K S T:8+5+9コンマ)からなるテトラコード。デュギャーフの上に置くと、デュギャーフ―セギャーフ―チャルギャーフ―ネヴァの音を作る。

関連用語: テトラコードウッシャク マカームデュギャーフ

Uşşak makamı ウッシャク・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がネヴァ(レ)の広く親しまれたマカーム。音階はウッシャクのテトラコードと、ネヴァの上のブセリクのペンタコードからなる。セイルはカラールの周辺から始まる。

関連用語: ウッシャク マカームウッシャクのテトラコードベヤーティ マカーム

Uzun hava ウズン・ハワ 形式

特定のウスールに縛られず、自由なリズムで歌われる民俗音楽の旋律。ボズラク、ディヴァン、ホイラットなどの種類がある。

関連用語: クルック・ハワテュルキュガゼル

Uzzâl makamı ウッザール・マカーム マカーム

ヒジャーズ系のマカームで、主音はデュギャーフ、属音はヒュセイニ。音階はデュギャーフの上のヒジャーズのペンタコードと、ヒュセイニの上のウッシャクのテトラコードからなる。

関連用語: ヒジャーズ・ウッザール マカームヒジャーズ マカーム

V

Vecd-i Dil makamı ヴェジディ・ディル・マカーム マカーム

主音がイェギャーフ(レ)、属音がデュギャーフ(ラ)の複合マカーム。名は「心の法悦」を意味する。調号はシのコンマ・フラットとファのバキイェ・シャープである。

関連用語: ヴェジディ・ディル マカーム複合マカームイェギャーフデュギャーフカラール

Vech-i-Arazbâr makamı ヴェジヒ・アラズバル・マカーム マカーム

主音がセギャーフ(シのコンマ・フラット)、属音がゲルダーニイェ(ソ)の複合マカーム。名は「アラズバルの顔」を意味する。アラズバルと同じくセギャーフの音で終止する。

関連用語: ヴェジヒ・アラズバル マカーム複合マカームアラズバル・マカームセギャーフネヴァ

Vech-i-Şehnâz makamı ヴェジヒ・シェフナーズ・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がヒュセイニ(ミ)の複合マカーム。名は「シェフナーズの顔」を意味する。本サイトでの調号には臨時記号がない。

関連用語: ヴェジヒ・シェフナーズ マカーム複合マカームシェフナーズ・マカームデュギャーフヒュセイニ

Velvele ヴェルヴェレ ウスール

ウスールの基本の打拍の間に加えられる、装飾的な間の打拍。ウスールをより躍動的で密なものに聴かせ、特にクデュムやベンディルの演奏で使われる。

関連用語: ウスール打拍クデュム

Viyola ヴィオラ 楽器

ヴァイオリンより少し大きく音域の低い、4弦の擦弦楽器。トルコ音楽では20世紀に一部のファスルやラジオの楽団で、ヴァイオリンとチェロの間の音域を埋めた。

関連用語: ヴィオラ 楽器ケマンファスル・ヘイェティイジュラ

Viyolonsel チェロ 楽器

両膝の間に挟んで構える、4弦で低い音の大型擦弦楽器。略してチェロ。20世紀初めにトルコ音楽の楽団に加わり、メスト・ジェミルのような奏者がマカーム音楽で見事に演奏した。

関連用語: チェロ 楽器ケマンファスル・ヘイェティタクシム

Vuruş 打拍 ウスール

ウスールを構成する一つ一つの打音(デュム、テク、テカー、ケ)とその長さ。ウスールの性格は、これらの打拍の強弱の並び方から生まれる。

関連用語: ダルブウスールデュム

Y

Yâre ヤーレ 歌詞の言葉

傷。古い文献や歌詞に見られるこの語の形。“Yâre-i dil” は心の傷の意。

関連用語: Bir Gonca Femin Yâresi 物語ゴンジャ・フェム

Yaylı tanbur 弓奏タンブール 楽器

タンブールを弓で演奏する形態。20世紀初頭、タンブーリー・ジェミル・ベイの録音によって知られるようになった。

関連用語: 弓奏タンブール 楽器タンブール

Yeden イェデン マカーム

カラールのすぐ下にあり、旋律をカラールへ引き寄せる音。多くのマカームではカラールの1音下にあたるが、一部のマカームでは半音に近い音がイェデンとして使われる。

関連用語: カラールマカーム

Yegâh イェギャーフ 音と音程

ラストの1テトラコード(22コンマ)下にある音。西洋の記譜ではレで書かれる。ネヴァの1オクターヴ下にあたり、イェギャーフやフェラフフェザーなどのマカームの主音(カラール)となる。

関連用語: ネヴァラストイェギャーフ マカームフェラフフェザー マカーム

Yegâh makamı イェギャーフ・マカーム マカーム

主音がイェギャーフ(低いレ)、属音がラストのマカーム。ラストの音階の低音域で終止する。

関連用語: イェギャーフ マカームイェギャーフラスト マカーム

Yeni Çârgâh makamı イェニ・チャルギャーフ・マカーム マカーム

主音がチャルギャーフ(ド)、属音がゲルダニイェ(ソ)のマカーム。名はチャルギャーフ・マカームの新しい形であることを示す。調号に臨時記号はない。

関連用語: イェニ・チャルギャーフ マカームチャルギャーフ・マカームチャルギャーフゲルダニイェカラール

Yüksük ユクスュク 楽器

カーヌーンを演奏する際、両手の人差し指にはめる、ピックを挟むための金属の輪。

関連用語: カーヌーンムズラプ

Yürük semâî ユリュク・セマーイー 形式

ユリュク・セマーイー・ウスール(6/8拍子)で作られる、躍動的な声楽曲。古典ファスルではシャルクィの後に歌われる。

関連用語: ユリュク・セマーイー・ウスールアウル・セマーイーファスル楽譜アーカイブのユリュク・セマーイーの作品

Yürük Semâî usulü ユリュク・セマーイー・ウスール ウスール

6/8拍子のウスール(6/4拍子の形もある)。ユリュク・セマーイー形式の作品や、サズ・セマーイーシの第4楽節の多くはこのウスールである。

関連用語: ユリュク・セマーイー メトロノームユリュク・セマーイーサズ・セマーイーシ

Z

Zahme ザーメ 楽器

クデュムを演奏する際に使われる、先端が丸い細いばち。一部の資料では擦弦楽器の弓を指すのにも使われる。

関連用語: クデュムケメンチェ

Zâlim ザーリム 歌詞の言葉

無慈悲な、非情な、虐げる。古典詩では、恋する者を苦しめる恋人によく向けられる呼びかけ。

関連用語: Niçin Terkeyleyip Gittin 物語テルケイレメク

Zâvil makamı ザーヴィル・マカーム マカーム

主音がラスト(ソ)、属音がゲルダーニイェ(ソ)の複合マカーム。音階にはマフールの音が使われ、ラストとマフールの中間にある色合いで知られる。

関連用語: ザーヴィル マカーム複合マカームラスト・マカームマフール・マカームマフールカラール

Zencir ゼンジール ウスール

120拍の、最大級のウスールの一つ。ジフテ・デュイェキ、ファフテ、チェンベル、デヴリ・ケビール、ベレフシャンの各ウスールを続けてつなげたもので、ベステで使われる。

関連用語: ゼンジール メトロノームチェンベルファフテベレフシャン

Zevk-âşinâ ゼヴク・アーシナー 歌詞の言葉

趣味のよい人、繊細さを解する人。âşinâ は「知っている、なじみのある」の意。美を感じ取り、芸術を理解する人を表す。ラフミ・ベイの歌ではムトリブ(奏者)を形容する語として出てくる。

関連用語: Ey Mutrib-i Zevk Âşinâ 物語ムトリブ

Zevk-i-Dil makamı ゼヴキ・ディル・マカーム マカーム

ラスト(ソ)で終止し、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名は「心の喜悦」を意味する。調号はラストと同じくシのコンマ・フラットとファのバキイェ・シャープである。

関連用語: ゼヴキ・ディル マカーム複合マカームラストネヴァラスト・マカーム

Zevk-i-Tarab makamı ゼヴキ・タラブ・マカーム マカーム

主音がデュギャーフ(ラ)、属音がネヴァ(レ)の複合マカーム。名は「喜びの喜悦」を意味する。調号にはシのバキイェ・フラット、ミのキュチュク・ミュジェンネブ・フラット、ドとファのバキイェ・シャープがある。

関連用語: ゼヴキ・タラブ マカーム複合マカームデュギャーフネヴァカラール

Zeybek ゼイベク 形式

西アナトリアの、主に9拍の遅いアクサク・ウスール(9/4、9/8)で踊られる民俗舞踊とその旋律。タンブーリー・ジェミル・ベイのニクリーズ・ゼイベクのように、器楽曲として作曲された例もある。[89]

関連用語: クルック・ハワアクサク楽譜アーカイブのゼイベクの作品

Zeyl ゼイル 形式

辞書的には「付け足し」の意味。一部の作品で、あるハーネや部分の後に続く追加部分を指す。

関連用語: ハーネテスリム

Zikir ズィキル 演奏

タリーカのテッケで、アッラーの御名や祈りの言葉が一定の型とリズムで繰り返される集団の礼拝。イラーヒ、ドゥラック、シュウルなどが伴う。

関連用語: テッケ音楽ドゥラックイラーヒ

Zil ズィル(シンバル) 楽器

取っ手を持って打ち合わせて鳴らす、多くは真鍮製の丸い金属楽器。メヘテルではさまざまな大きさのものが、テッケ(修道場)では小さな手持ちシンバルが使われる。

関連用語: ズィル(シンバル) 楽器メフテルテッケ音楽ウスール

Zîrefkend makamı ズィーレフケンド・マカーム マカーム

主音がヒュセイニ・アシーラーン(ミ)、属音がラスト(ソ)のマカーム。エドヴァールの書に見える12の古いマカームの一つである。本サイトでの調号には臨時記号がない。

関連用語: ズィーレフケンド マカームエドヴァールヒュセイニ・アシーラーンラストカラール

Zirgüle ズィルギュレ 音と音程

ラストの5コンマ上にある間音(ソのキュチュク・ミュジェンネブ・シャープ)。ヒジャーズ音階の低音域での形や、ズィルギュレリ・ヒジャーズのようなマカーム名に見られる。その1オクターヴ上はシェフナーズと呼ばれる。

関連用語: ラストシェフナーズヒジャーズ・ズィルギュレ マカーム

Zirgüleli Hicaz makamı ズィルギュレリ・ヒジャーズ・マカーム マカーム

ヒジャーズ系のマカームで、主音はデュギャーフ。音階はデュギャーフの上のヒジャーズのペンタコードに、ヒュセイニの上に2つ目のヒジャーズのテトラコードを加えたものからなる。

関連用語: ヒジャーズ・ズィルギュレ マカームヒジャーズ マカームズィルギュレ

Zurna ズルナ 楽器

ダブルリードを持つ、円錐形の胴の力強い音の民俗楽器。多くはダウルとともに野外で演奏される。

関連用語: ズルナ 楽器メフテルメイ

出典

説明文は、トルコ宗教財団イスラーム百科事典(TDV İslâm Ansiklopedisi)、ユルマズ・オズトゥナの『トルコ音楽百科事典』、ウィキペディアなどの資料を参考にしながら、独自の文章で書かれています。音と音程の値はアレル=エズギ=ウズディレク体系によります。内容はまだ専門家による確認を受けていません。誤りを見つけた場合はご連絡ください。

出典

  1. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Ağır Aksak” maddesi
  2. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Ağır Aksak Semâî” maddesi
  3. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Çenber” maddesi
  4. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Düyek” maddesi
  5. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Evfer” maddesi
  6. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Sengin Semâî” maddesi
  7. M. Ekrem Karadeniz, Türk Mûsikîsinin Nazariye ve Esasları (aktaran: Muhammed Aydın, Türk Müziği Edvarları ve Nazariyat Kitaplarında Usûl Anlayışı, Marmara Üniv. yüksek lisans tezi, 2019)
  8. Sibel Karaman, “Türk Mûsıkîsi’nde Kullanılan 9 Zamanlı Usûllerde Adlandırma ve İcra Hataları”, Türkiyat Araştırmaları Dergisi (Ungay 1981’den)
  9. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Devr-i Revân” maddesi
  10. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Bektaşî Devr-i Revânı” maddesi
  11. Gülçin Yahya Kaçar, “Bektaşî Nefeslerindeki Melodik ve Ritmik Özellikler”, Türk Kültürü ve Hacı Bektaş Velî Araştırma Dergisi 55 (2010); TDV İslâm Ansiklopedisi, “Bektaşî Mûsikisi” maddesi
  12. Gülçin Yahya Kaçar, “Bektaşî Nefeslerindeki Melodik ve Ritmik Özellikler”, Türk Kültürü ve Hacı Bektaş Velî Araştırma Dergisi 55 (2010); M. Ekrem Karadeniz, Türk Mûsikîsinin Nazariye ve Esasları (aktaran: Muhammed Aydın, Türk Müziği Edvarları ve Nazariyat Kitaplarında Usûl Anlayışı, Marmara Üniv. yüksek lisans tezi, 2019)
  13. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Usul” maddesi; İ. H. Özkan ve M. E. Karadeniz (Muhammed Aydın, Türk Müziği Edvarları ve Nazariyat Kitaplarında Usûl Anlayışı (Marmara Üniv. yüksek lisans tezi, 2019), s. 94 ve 123)
  14. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Çifte Düyek” maddesi
  15. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Çifte Sofyan” maddesi; TDV İslâm Ansiklopedisi, “Yürük Aksak” maddesi
  16. M. Ekrem Karadeniz, Türk Mûsikîsinin Nazariye ve Esasları (aktaran: Muhammed Aydın, Türk Müziği Edvarları ve Nazariyat Kitaplarında Usûl Anlayışı, Marmara Üniv. yüksek lisans tezi, 2019); SymbTr ve Miras-ı Saz nota arşivi
  17. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Darbeyn” maddesi
  18. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Dârülelhan” maddesi
  19. Nâsır Abdülbâkî Dede, Tedkîk ü Tahkîk (çev. Yalçın Tura, 2006) ve Kantemiroğlu Edvârı (aktaran: Muhammed Aydın, Türk Müziği Edvarları ve Nazariyat Kitaplarında Usûl Anlayışı, Marmara Üniv. yüksek lisans tezi, 2019)
  20. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Devr-i Tûran” maddesi
  21. Vikipedi (tr), “Âşık edebiyatı” maddesi
  22. M. Ekrem Karadeniz, Türk Mûsikîsinin Nazariye ve Esasları (aktaran: Muhammed Aydın, Türk Müziği Edvarları ve Nazariyat Kitaplarında Usûl Anlayışı, Marmara Üniv. yüksek lisans tezi, 2019); SymbTr (MTG, Universitat Pompeu Fabra) usul listesi ve Miras-ı Saz nota arşivi
  23. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Durak Evferi” maddesi
  24. Ozan Yarman, “Kantemir, Ebced ve Hamparsum Notalarının Batı Dizek Yazımında Doğru İfade Edilmesi Üzerine”, İTÜ bildirisi, 2005 (ozanyarman.com/files/hurufnotalar.pdf)
  25. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Edvâr” maddesi
  26. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Enderun” maddesi
  27. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Evsat” maddesi
  28. Vikipedi (tr), “Klasik Türk müziği” maddesi; TDV İslâm Ansiklopedisi, “Fasıl” maddesi
  29. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Fasıl” maddesi
  30. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Usul” maddesi; TDV İslâm Ansiklopedisi, “Darbeyn” maddesi; İsmail Hakkı Özkan, Türk Mûsikîsi Nazariyatı ve Usûlleri: Kudüm Velveleleri
  31. İsmail Hakkı Özkan, Türk Mûsikîsi Nazariyatı ve Usûlleri: Kudüm Velveleleri; Muhammed Aydın, Türk Müziği Edvarları ve Nazariyat Kitaplarında Usûl Anlayışı, Marmara Üniv. yüksek lisans tezi, 2019
  32. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Firengî Fer‘” maddesi
  33. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Hamparsum Limonciyan” maddesi; Ozan Yarman, “Kantemir, Ebced ve Hamparsum Notalarının Batı Dizek Yazımında Doğru İfade Edilmesi Üzerine”, İTÜ bildirisi, 2005 (ozanyarman.com/files/hurufnotalar.pdf)
  34. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Hâvî” maddesi
  35. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Usul” maddesi; İ. H. Özkan (Muhammed Aydın, Türk Müziği Edvarları ve Nazariyat Kitaplarında Usûl Anlayışı (Marmara Üniv. yüksek lisans tezi, 2019), s. 127)
  36. SymbTr (MTG, Universitat Pompeu Fabra) usul listesi ve Miras-ı Saz nota arşivi
  37. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Usul” maddesi; İsmail Hakkı Özkan, Türk Mûsikîsi Nazariyatı ve Usûlleri: Kudüm Velveleleri
  38. TDV İslâm Ansiklopedisi, “İlâhi” maddesi
  39. Vikipedi (tr), “Âşık edebiyatı” ve “Mehter” maddeleri
  40. Vikipedi (tr), “Kanto” maddesi; TDV İslâm Ansiklopedisi, “Güfte” maddesi
  41. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Kanun” maddesi
  42. İsmail Hakkı Özkan, Türk Mûsikîsi Nazariyatı ve Usûlleri: Kudüm Velveleleri (aktaran: Muhammed Aydın, Türk Müziği Edvarları ve Nazariyat Kitaplarında Usûl Anlayışı, Marmara Üniv. yüksek lisans tezi, 2019); SymbTr (MTG, Universitat Pompeu Fabra) usul listesi ve Miras-ı Saz nota arşivi
  43. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Kâr” maddesi
  44. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Kâr-ı Nâtık” maddesi
  45. TDV İslâm Ansiklopedisi, “İsmâil Dede Efendi, Hamâmîzâde” maddesi
  46. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Müsemmen” maddesi
  47. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Koşma” maddesi
  48. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Kudüm” maddesi
  49. Semih Okcu, “Ahmed Avni Konuk’a Ait Rast Kâr-ı Nâtık (Fihrist-i Makâmât) Adlı Eserin Müteferrik Satırlarının Makam ve Güfte Analizi”, AKRA Kültür Sanat ve Edebiyat Dergisi 8/21 (2020); TDV İslâm Ansiklopedisi, “Kâr-ı Nâtık” maddesi
  50. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Lenk Fahte” maddesi
  51. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Makam” maddesi
  52. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Devr-i Tûran” ve “Devr-i Hindî” maddeleri
  53. Vikipedi (tr), “Marş” ve “Mehter” maddeleri
  54. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Mehter” maddesi
  55. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Mersiye” maddesi
  56. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Meşk” maddesi
  57. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Mevlevîhâne” maddesi
  58. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Mi‘râciyye” maddesi
  59. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Usul” maddesi; İsmail Hakkı Özkan, Türk Mûsikîsi Nazariyatı ve Usûlleri: Kudüm Velveleleri (“Mürekkeb (Bileşik) Nîm Sofyan Usûlü”); Muhammed Aydın, Türk Müziği Edvarları ve Nazariyat Kitaplarında Usûl Anlayışı (Marmara Üniv. yüksek lisans tezi, 2019), s. 122: 6/8, düm 3 + tek 3
  60. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Usul” maddesi; İ. H. Özkan, Türk Mûsikîsi Nazariyatı ve Usûlleri (Muhammed Aydın, Türk Müziği Edvarları ve Nazariyat Kitaplarında Usûl Anlayışı (Marmara Üniv. yüksek lisans tezi, 2019), s. 123)
  61. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Nefes” ve “Bektaşî Mûsikisi” maddeleri
  62. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Ney” maddesi
  63. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Nîm-berefşan” maddesi
  64. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Usul” maddesi; İ. H. Özkan (Muhammed Aydın, Türk Müziği Edvarları ve Nazariyat Kitaplarında Usûl Anlayışı (Marmara Üniv. yüksek lisans tezi, 2019), s. 124)
  65. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Nîm-devir” maddesi
  66. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Nîm-evsat” maddesi
  67. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Nîm-hafif” maddesi
  68. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Nîm-sakīl” maddesi
  69. Vikipedi (tr), “Ninni” maddesi
  70. Sibel Karaman, “Türk Mûsıkîsi’nde Kullanılan 9 Zamanlı Usûllerde Adlandırma ve İcra Hataları”, Türkiyat Araştırmaları Dergisi
  71. Vikipedi (tr), “Oyun havası” maddesi
  72. SymbTr (MTG, Universitat Pompeu Fabra) usul listesi ve Miras-ı Saz nota arşivi (eser künyeleri ve notaları)
  73. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Peşrev” maddesi
  74. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Raks Aksağı” maddesi
  75. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Sakīl” maddesi
  76. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Salât-ı Ümmiyye” maddesi
  77. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Salâ” ve “Salâtüselâm” maddeleri
  78. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Durak Evferi” maddesi; SymbTr (MTG, Universitat Pompeu Fabra) usul listesi ve Miras-ı Saz nota arşivi
  79. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Şarkı” maddesi
  80. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Şarkı Devr-i Revânı” maddesi
  81. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Taksim” maddesi
  82. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Tanbur” maddesi
  83. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Fasıl” ve “Güfte” maddeleri
  84. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Tekbir” maddesi
  85. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Tesbih” maddesi
  86. M. Ekrem Karadeniz, Türk Mûsikîsinin Nazariye ve Esasları (aktaran: Muhammed Aydın, Türk Müziği Edvarları ve Nazariyat Kitaplarında Usûl Anlayışı, Marmara Üniv. yüksek lisans tezi, 2019); TDV İslâm Ansiklopedisi, “Darb-ı Türkî” maddesi
  87. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Ud” maddesi
  88. TDV İslâm Ansiklopedisi, “Usul” maddesi
  89. Vikipedi (tr), “Zeybek (oyun)” maddesi; TDV İslâm Ansiklopedisi, “Evfer” maddesi